ai~ずRoom
映画の鑑賞とトールペインティングの作品の記録。 そしてささやかな日常日記。
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    特にサスペンス、ホラーが好みですが、社会派、戦争物、感動物、ジャンルは問いません。
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「隠された記憶」
冒頭ずっと建物を映して動かない映像から始まります。
DVDだったのでバクったのかと思ってしまうほどでした。
それがようやく流されたビデオテープだとわかります。


テレビ局の人気キャスターであるジョルジュ(ダニエル・オートゥイユ)と妻アン(ジュリエット・ビノシュ)。
1人息子ピエロと共にごく普通の生活をしています。
それがジョルジュの元に送り主不明のビデオテープが不気味な絵と共に届いて・・・。
ジョルジュの家の家を外から取っているなんの変哲も無い映像。
その意味を考えあぐねているうちに次ぎのテープが届きます。
生家が写ったテープを観てジョルジュが遠い日の出来事を思い出していきます。

20070117151649.jpg


なんともゆったりとした時間の流れ・・・まるで平和の延長のような。
一つ一つのカットが長く、テンポがあまり感じられません。
なのにいつしか作品の中に引き込まれている事に気付きます。
ゆったりした時間が流れているようなのに、
それもまた偲び寄るようにゆっくりと恐怖の中にうずもれていく感じなのです。
誰がテープを送ってきたのか犯人がはっきりと提示されません。
そしてその目的も・・。

「衝撃のラストカット」と評されたロングショット。
その予備知識を持たず、なんの意味もなさそうに見えて全くわけがわからないまま1度は観終えてしまいました。
2度目も分からず・・4度ラストショットを観てしまいました(^_^;)
映画館でここに何が映し出されていたのか気付かずに映画館を出た人が何人いた事でしょう・・。DVDで良かったって本当に思ってしまいましたもの。
けれど、これに気づいた時、この作品の全体像が不意に迫ってくる感じがしました。

ただし、このラストを見逃さなかったとしても、全てがしっくり来るわけではないんですよね。
犯人を明確にする事がこの作品の意図では無いようです。
自分では忘れてしまうような他愛のない事が、人を苦しめるきっかけになっているかもしれない。
そんな疚しさを子供時代に葬ってきた筈の主人公が、「あの時自分がしたことが今回のことと関係あるのかもしれない」と次第に過去に引き戻され心の平穏を失っていく・・・
その心理劇こそが描きたかった部分なのではないかと思います。

あたしの解釈を書きますが以下はネタバレなので色を反転させます。

全体像としては2人の息子が絡んでいたのだとラストカットを見て素直にそう捕らえました。
1番最初に送られてきたビデオの犯人は息子のピエロではないかと思います。彼は母親の浮気を疑っていました。
証拠を掴みたくて録画したように思います。結局その時は証拠を捕らえる事ができなかったけど、暗に母親に「知ってるんだぞ」と伝えたい・・そんな感じだったのでは。
アンに直接渡っていることでもそれが推測されるのですが。
不気味な絵はその時はまだなかったように感じます。
アンが見つけた時、紙に包まれている様子はありませんでした。ジョルジュも袋を確認したし。後から紛れこんだと受け取れます。
2本目の前にマジッドの息子と出逢った可能性が高いです。

マジッドは自分の生い立ちを常々息子に語っていたのではないでしょうか。息子は父親の話を聞いていてジョルジュがどんな男なのか知りたくて家の前まで来ていたとしたら・・・。
幸せを絵に描いたような家に済むジョルジュの家を見て、現在の父親の姿を見せたかった。
復讐とかそういうことではなく、差別を受けたもののその後の生活を単に見せたくて、生家や自分の家までのビデオを送ったのでは。
マジッドの家での口論もマジッドの息子と捕らえています。

ピエロが抱いた母への疑惑と、
過去の差別から落ちぶれた父を見るに見かねなかった息子。
そんな風に思うのです


ただ、先にも書いたようにこの真相を解き明かすことがこの作品の本質を探るとは思いません。
もしかしたら・・と過去のやましさに段々と追い詰められていくジョルジュの不安。
記憶の隅に隠したつもりの子供の頃の悪意を、大人になって思い出し今にしてなおも葬ろうとした男のエゴをするどく突いているように感じました。

何度か見て行くうちにまた違う解釈ができそうで、
観た方と話し合いたくなる、そんな印象に残る作品でした。

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テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

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この記事に対するコメント
悩ましい映画でしたよね~
あら? なんか最近 コメント TBが付きにくくなっているような。。
これもTBしてコメントつけたはずだったのに、UPできなかったみたいです(><)

こちらの作品は、、すごい感想悩みました!
そしてこの作品ほど 他の人の意見がみたくて、ブログをまわりまくった作品もないのかもしれません。
やはり aiさんのような説が一番有力なんですよね。そう考えるのが一番素直なのでしょうね~
最初のビデオは神の視線説まで出回っていますし、、それだけいくつもの説、論争を巻き起こさせてしまうこの作品ってやっっぱり凄いですよね!
【2007/01/25 16:06】 URL | コブタです  #- [ 編集]

コブタさんへ
TBまでつけてくださりいつもありがとうございます。つき憎い時もあるのでしょうか・・
でもコブタさんのところはあたしからは全然付けられないし・・・何度も試みてるんですけど・・。今度コブタさんのところで指導してもらおう(^_^;)

本当にみなさんが言うように感想を書きづらかったですね~。でも正解がない作品の方が盛り上がりますね。見た者同士が感じた事を話し合う、それが映画の醍醐味ですから。
【2007/01/28 10:03】 URL | ai #- [ 編集]

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●隠された記憶 (HIDDEN)

久しぶりに渋谷での映画鑑賞してきました。作品はミヒャエル・ハネケ監督の「隠された記憶」!こちらはカンヌ国際映画祭で監督賞、国際批評家賞、人道賞の3部門を受賞した映画で、映画ファンの中でも評価が高かった作品で コブタの視線【2007/01/25 15:59】
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