ai~ずRoom
映画の鑑賞とトールペインティングの作品の記録。 そしてささやかな日常日記。
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    特にサスペンス、ホラーが好みですが、社会派、戦争物、感動物、ジャンルは問いません。
    旧作、新作に関わらずいい作品と出逢いたくアンテナ張っています。
    お気に入りの一本、是非是非教えてください。

    映画の話で盛り上がりましょう~♪


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「ブレイブストーリー」
「願い事のためなら何をしてもいいのか」わかりやすいテーマをドラマチックに描いたファンタジーアドベンチャーです。

あらすじ…どこにでもいる平凡な11歳の少年ワタル(声 松たか子)は、ある夜、幽霊ビルを探検していた時に奇妙な扉を見つけ、その中へ入っていく転校生ミツル(ウエンツ瑛士)の姿を目にする。「扉の向こうに行けば、運命を変えられる、ひとつだけ願いが叶うんだ」。

そんな中、父親が家族を捨てて家を出ていった。母親は心労で倒れて病院に運ばれてしまう。その時、ワタルは「運命を変える」というミツルの言葉を思い出し、幽霊ビルへ。
扉を開いて底知れぬ穴の中へと落ちるが、そこで見習い勇者の装備一式を与えられる。5つの宝玉を手に入れ、願いを叶えるために。

そして新たなる扉を開き「幻界(ヴィジョン)」の世界でのワタルの冒険が始まるのだった。


原作ファンには厳しい声が多いのですが、原作を読んでいない事もあってかとても面白く観れました。
この作品も長編と言う事もあり2時間に納めるには無理がどうしても出てしまいます。
その省略された部分、それぞれの冒険談を魅力と思っているならば当然不満の声は高くなってしまうでしょう。
けれど「ゲド戦記」と違い、その省略された部分は映画をひとつの作品として観た場合には殆ど気になら無い範囲のはしょりです。
知らなくてもストーリーは一貫していてわかりました。

小学生にとって一番身近であり、そして大切なものは「家庭」「家族」だと思います。
「家族の再生」の為に勇気を出して願いを叶えるための冒険に出る…その背景が誰しもが共感するものだったため、物語にスンナリと入っていけたような気がしました。

「ミツル」という自分勝手さゆえに周りの均衡を壊してしまうキャラを置き、明確に「許されないもの」をアピールしています。
けれど、「ミツル」を悪として捕らえるのではなく、
家族を想う優しさも込めてミツルの存在を描いているので、
とても気持ちを揺さぶられます。

作者自身が伝えたかった事が監督にもしっかり伝わっており、監督も伝える術を心得ていた・・それがこの作品の長所です。
特に伝えたい事が観るものにしっかりと伝わると言う事はビジュアルコミニュケーションとして一番大事な事だと思いますし、
それがきちんとできている本作は良作と言えるでしょう。
女神に願い事をするシーンではだいぶ映像の中で言葉として表現し過ぎてるようにも感じもありましたが、
小学生でも「あ~そういう事か」とはっきりわかるのが良かったのかもしれません。大人の為の作品では無いのだからそこらへんは甘く見てもいいでしょう。

撮影技術として、2Dの映像が時折その画面の中に3Dが入ってくる手法。これは意表をつかれかなり不思議な映像でした。
多分今の技術なら全て3Dで描く事も可能かもしれませんが、
このポイントごとに3Dを使ったのは視覚効果の印象がとても強くなっています。

映画を観て原作が読みたいと思わせる、上手い作りになっていたと思います。
まず映画を観て、夏休みの読書感想文の宿題に原作を読むなんて言うのもいい流れではないでしょうか?

「ゲド戦記」より断然おススメのアニメ作品です。

20060724164009.jpg



公式サイト  http://www.bravestory.net/
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「パニック・フライト」
DVDリリースの劇場未公開作品です。
劇場話題作だった「フライト・プラン」の二番煎じのようなイメージがありますが本国アメリカで公開されたのはこの作品の方が前です。
身体の動きの殆ど無い、座って会話だけのシーンですらスリリングで目が離せませんでした。
思わぬ展開続きで「フライト・プラン」よりも脚本が面白いんです。
満足度は絶対こっちです。
またまた主演の知名度だけで劇場公開、未公開を決める日本の映画界には喝を入れたいですね。

あらすじ…一流ホテルのマネージャーとして働くリサ(レイチェル・マクアダムス)は、離婚した母方の祖母の葬式に参列。勤務地マイアミへ戻るフライトを待っていた。悪天候での遅れを待つ間に優しい男性リップナー(キリアン・マーフィ)と知り合う。真夜中ようやくフライトするが、隣の席に座ったリップナーの正体は、国家要人暗殺チームの一員だった。彼はその計画遂行の鍵を握るのがリサだと迫る。「協力しないと、お前の父親を殺す」と。

国土安全保障省の副長官がリサが勤務するホテルに宿泊することになっており、その宿泊の部屋を変更するように迫ります。
相手は8週間前からリサを見張っており、彼女なら部屋を移す権限を持っていると踏んだわけです。

飛行機・・広い空間のようで地上30,000フィートの空の上では完全な密室。逃げ場はありません。
隣りに座った男はテロリストの一味で、人質にされている事に誰も気付きません。

リサの胸の深い傷跡、青年が何気なくペンを使って絵を描いているシーン、空港で1人搭乗しようとしている少女・・など伏線がうまく張られていました。
なにかあるなと思わせても「そう来たか!」みたいな。

リサが相手にどうしてこうも強く向かっていけたのかの定義もしっかりしているのがいいです。

前にも書きましたが、飛行機内で座っているシーンは身体の動きは最小限で殆どが会話です。
なのにグイグイひきつけるし、会話がとてもスリリングなのです。
駆け引きをしてそれが失敗したりとハラハラさせられます。

飛行機を降りてからの展開もテンポがよく、最後まで緊張させられるサスペンスになっていますね。
監督がホラー作品に長けた人であるだけあって、ホラー的要素もうまく取り入れられていて(シャワー室からカーテン越しにヒロインを映すカットなんて、そこに犯人がいるようで心憎い演出です)最後まで緊迫したまま観終われました。

キリアン・マーフィは一見線の細い人なんだけど、
悪に変わった途端の迫力の演技。目の演技が冴えていました。
喉で「ヒーヒー」と言う音はそれだけで不気味でした。
レイチェル・マクアダムスも「きみに読む物語」で初めて知った女優さんだけれど、こんなに演技が上手だとは!

お金を出して観るならこっちの方が良かったです。

ただし、「パニック・フライト」・・・この邦題は相変わらずダメダメですね。
ちなみに原題の「RED EYE」は真夜中のフライトで眠れないことに掛けているようです。ずっと意味深でオシャレですよね。

red_eye.jpg


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「M:i:III」
ジョン・ウー監督から海外ドラマ「LOST」を手がけ成功したJ.J.エイブラムス監督へバントンタッチされた「M:I」シリーズ。
アクションの迫力そのままにイーサンの人物像を掘り下げて描いている点に注目です。

あらすじ…現場でのスパイを引退し教官となったイーサン・ハント(トム・クルーズ)。婚約者のジュリア(ミシェル・モナハン)と幸せな日々を過ごしていた。しかし教え子のリンジーの危機を知らされた彼は、現場に復帰する。救出に成功したかに見えたが彼女は頭に仕掛けられた爆弾で死んでしまう。事件の裏には武器の闇商人オーウェン・デイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)がいることを知ったイーサンのチームは、身柄確保の為バチカンへと向かうのだった…。
見事ミッションを遂行するものの、連行中にデイヴィアン一味に襲撃され逃げられてしまう。イーサンは復讐の手が愛
するジュリアに及ぶ危機を察しジュリアの勤務先に駆け付けるが・・。

与えられたミッションを機械的にこなしていく超人的な才能を前面に押し出してきた1作目、2作目と違い、
本作は人間的な感情を持って動く所が目新しかったです。

愛する者の為に現役スパイを引退したものの、大事な教え子が捕らわれて、復帰するイーサン。もちろんジュリアには秘密。
その教え子を目の前で死なせてしまった事から、引くに引けなくなった今回のミッションです。
愛する人に隠し事などしたく無いのに自分の仕事を話したくても話せない・・度重なる秘密に苦悩します。
そしてその最愛の妻の為に最後は危険をおかして行くことになります。

こういう感情的なものが加わるとアクションが薄くなってしまったりする所が「M:I:Ⅲ」ではアクションの妥協もせず、
迫力は前作を超える出来になっていました。
さすがハリウッド映画、見せる所にはしっかりお金をつぎ込みますね。
その成果もあって、娯楽作品としては上々だと思います。

デイヴィアンに変装して行くシーンなんかは細かい部分ながら「お~」って声に出してしまいそうなくらい面白いシーンでしたし。

ただせっかくオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマンを悪役に迎えて(撮影中はまだ獲得して無い時?)彼の闇の商人としての存在の大きさがあまり感じられなかったのは勿体なかったな・・。
そして黒幕のあっけない死に方はあれれ?でした。
しかもイーサンが倒したんじゃ無いし(^_^;)

イーサンチームのメンバーが皆いい味を持っていたので、
彼らのチーム連携プレーを前半だけ出なく後半にも見どころとして用意してもらいたかったです。

圧倒的な迫力で、観終わった時は大満足・・・。
なのに中身を後から思い返していくと、ミッションという点からはラスト近くは外れていたな~と感じ始めてしまいました。

もちろん面白かったんですけどね!

mi3.jpg



公式サイト  http://www.mi-3.jp/top.html

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「ダウン・イン・ザ・バレー」
恋愛映画ではあるのですが、ほんわかした恋愛映画ではありません。
中盤以降からは雰囲気が徐々にサスペンス色に変わって行きます。
あなたはこの恋愛をどう思うのでしょう・・・。

あらすじ…ロサンゼルス郊外の住宅地、サンフェルナンド・バレー。ハーレン(エドワード・ノートン)は、カウボーイハットとブーツに身を固め、カウボーイを自称するどこか謎めいた男。馬の扱いに長け、銃の腕も確かだが、21世紀のカリフォルニアに彼の居場所などどこにもない。母がおらず、厳格な父親と衝突を繰り返す17歳の少女トーブ(エヴァン・レイチェル)は、この年上の男が、“ここではないどこか”に自分を連れていってくれる、理想の恋人として映る。そしてトーブの13歳の弟ロニー(ローリー・カルキン)は、彼に逞しい理想の男を見いだす。いつしかハーレンはふたりを父の手から救い出すことこそ、自分の使命だと信じるようになるが……。

知り合いの牧場があるからとトーブを連れていき二人で白馬にのる・・とてもロマンチックなのだけれど、牧場に戻ると「お前など知らん」と牧場主に馬泥棒と言われます。
しかもハーレンが呼ぶ牧場主の名前はどうも違うようです。

ハーレンはどうやら本物のカーボーイではなく、それに憧れているに過ぎないようです。そして銃に執着している事が伺えます。
「かっこよく生きたい」 それがハーレンの望む形であり、その世界に生きていると錯覚する妄想が彼を支配しているのでした。
そしてそれは微妙なバランスの元、辛うじて現実の中で対応出来ていたのですが、トーブを想うあまりそのバランスが崩れてしまったんですね。

ハーレンを特別なサイコ野郎として描いているわけでは無いのだけど、
なんだかこうした「自分の思い込み」恋愛って現実的にも増えてきている気がしてゾクっとしました。
トーブを救い出してあげなくちゃ、ロニーを強くしてあげなくちゃ・・それが「自分の使命」と錯覚する。それが正しいことなのだと思い込む怖さ。
それって今のストーカー事件とかにも通じるものですよね。

相手を一途に想う事は美しいことなのだけれど、
もし思い込みの激しい人が自分の恋人だったら?
お互いが愛にのめりこんでいる時はいいのだけれど、自分が冷めてきてしまった時初めて相手の異常に気付く・・怖いですよね。

仮想と現実の境界線が失われつつある現代社会の不安定さを感じる作品、面白く観ました。

Down_in_the_Valley.jpg


公式サイト  http://www.downinthevalley.jp/

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「サイレントヒル」
世界的にも有名なホラーゲーム「サイレントヒル」の映画化。
日本製とは思えないビジュアルのゲームなだけにハリウッドでも人気度が高く、ゲームユーザーの支持を集めています。
映画が興行チャート初登場1位になったのも納得の行くストーリー性です。

あらすじ…養子に迎えた最愛の娘シャロン(ジョデル・フェルランド)が悪夢にうなされて叫ぶ「サイレントヒル・・」という言葉。サイレントヒルという街が実在することを突き止めたローズ(ラダ・ミッチェル)は、車でシャロンと街へ向かう。そこは30年前の大火災が発生後、閉鎖された街だった。飛び出してきた少女を避け山道で事故を起こしたローズが意識を取り戻すと、シャロンは車から消えていた。シャロンの姿を求めて、灰の霧に覆われた街へとローズは足を踏み入れる。

ゲームの世界観、ビジュアル観を損なう事無く見事に再現した映画だと思います。
ゲームでは主人公が父親の所を映画では母親に変更されています。

すこしブルーがかった画面、ゲームシリーズのトーンに非常に近いです。
ゴシック的なトーンが魅力とも言えるゲーム映像なのでこの質感を再現してくれたのはちょっと感動ものです。

サイレンが鳴り渡ると街全体がたちまち闇の包まれ、異形の者達が徘徊する地獄の世界へと変貌します。
そして一定の時間が過ぎるとまた全ては再生され静かさを取り戻した街にと戻っていく・・。

この転換がうまく表現されているし、
現れるクリーチャーのおぞましさはインパクトも大。
クリーチャーナースもゲームの雰囲気のまま登場して楽しめます。

表世界と裏世界の違いを説明を殆どする事無く、見るものに伝える点も
しっかりできていました。

↓ネタバレありなので文字を白に転換します

父親クリスが探索したサイレントヒルの街や建物内が表の世界(現実世界)で、ローズが踏み込んでしまったサイレントヒルは言わば暗黒の迷宮、裏の世界だと思われます。
ラストから察する所、ローズは山道で事故を起こした時に既に死亡していたと考えられますね。

シャロンがアレッサの一部・・つまり片割れだと考えると年齢的な事でつじつまが合いません。
とすれば、アレッサに瓜二つのシャロンにアレッサの良心が入り込んだと考えたほうがいいわけで、
シャロンとローズはアレッサの憎悪に導かれサイレントヒルの迷宮に引きずり込まれた・・。
そんな風にあたしは解釈してみました。


サスペンスとミステリーが融合したストーリー展開、そしてそのストーリーの真相に迫る物悲しい事件。
ホラー映画のジャンルに入れてしまうには勿体無いくらいの出来では無いでしょうか。

怖がらすだけのホラー映画じゃないです。

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公式サイト  http://www.silenthill.jp/main.html

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「ゲド戦記」
宮崎駿氏の長男吾朗氏が初監督を努めたスタジオ・ジブリ最新作です。
既に世界各国で「千と千尋の神隠し」規模の上映館が決まっているようですね。

あらすじ…多島海世界“アースシー”。西海域の果てに棲む竜が、突如、人間の世界である東の海に現れ、そして共食いを始めた。司は止めようとするものの2匹の竜の名前を思い出せない。
それと呼応するかのように、世界では、さまざまな異変が起こり始めていた。農民は田畑を捨て、職人は技を忘れモノを作らなくなった。街では、人々はせわしなく動き回っているが目的を失っているように見えた。
大賢人ハイタカ(ゲド)は、世界のバランスを崩す者の正体をつきとめる旅に出た。そして国王である父を刺し国を捨ててきた王子アレンと出会う。


『指輪物語』『ナルニア国物語』とならび称される、世界的ファンタジーの傑作の「ゲド戦記」。
5巻に及ぶ魔法使いゲドを主人公とした壮大な物語だとはじめて知りました。

吾朗監督は第1巻から描くのではなく、あえて4巻の物語を選び映画にしたといいます。
吾郎監督が大人になって自問した答えをそこに見出したからだそうです。

映画「ゲド戦記」は大賢人ゲドを描いたというよりも、
アレンの再生の物語であり、テルーの再生の物語ですね。
人間がおかしくなっている・・アレン自身もまた頭がおかしくなる疫病(?)に侵され、わけもわからず父を殺してしまい、以後恐ろしい「死」の影に追われます。
「死など怖くない!」と命を大切にしないアレンをテルーは嫌います。

自分の弱さを見つめ直し、死を受け入れる事で生きる事と向き合う・・それがこの作品の意図する所です。

さて・・そこらへんの意味は判るのですが
前記したようにこの物語が第4巻の話と言う事もあって、
映画をそのまま観た場合には説明不足を感じました。

ゲドとクモとの昔の戦い、ゲドがテナーを墓所から助け出したという昔の出来事、
小説ではそれぞれ1巻を使って表現している事をあっさりと捨ててしまっているため、それぞれの絡み具合が薄く見えてしまいます。
小説を読んでいないとここらへんはわからないことなので、
映画を観る場合多少の予習を求められる事になります。

ラストに至っても今ひとつわからない形で終わってしまったので、
大きな感動を得るまでには至りませんでした。
重いテーマゆえ、堅さが出てしまった感じがします。

また今までのジブリ作品で見られた、人物以外の印象的なキャラが存在しない事、これも魅力が半減しているかも。

「テルーの唄」は美しく、この唄の存在が一番映画に貢献している感じです。

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「H【エイチ】」
「羊たちの沈黙」を彷彿とさせるストーリー展開でした。
猟奇的殺人が背景にあるため少し引いてしまう人もいるかもしれませんが、練られたストーリーがしっかりしたサスペンスになっています。

あらすじ…雨の降る夜。ゴミ捨て場に、妊娠中だった女性の遺体が無残な状態で発見された。この事件を皮切りに、次々と女性を標的にした残酷な事件が続く。その手口は、死刑囚として刑務所に収容されているシン・ヒョン(チョ・スンウ)が起した連続殺人事件と同じものだった。これらの関わりを調べるべく、キム刑事(ヨム・ジョンア)とカン刑事(チ・ジニ)がシン・ヒョンに会いにいくが、意味深な言葉ではぐらかされて…。

全体的にジメッとした空気が漂っています。
サスペンスというよりサイコ・スリラー寄りの作品かも。

妊娠女性の腹を切り裂き胎児を取り出すという残忍な事件。
彼女は未婚で在る事がわかります。
またも女性が殺され、今度は中絶経験があることが判明。
連続事件が死刑囚のヒョンの手口と酷似している事から、ヒョンの模倣犯であると確信するのですが、
4件目以降の殺人に何故か矛盾があることに気付きます。
他にも犯人がいるとキムとカンは考えて・・・。

意外な犯人は案外直ぐにわかってしまいました。
そんなことが出来るのかどうか(ネタバレになるのでうやむやに書きますが)・・という根本になってしまうんですけどその殺人の動機は意外性がありました。

ヒョンの胎内でのトラウマが殺人に絡んでいるのですが、
ヒョンの人物像、母親との関わりがもう少し深く欲しかった感じはしました。
事件には戒めが含まれていて、「命」の尊さを、安易な中絶を非難しています。ヒョンの殺人の動機は納得が行くまでも、その悲しみの部分も伝えたかったはず。
出生後のヒョンと母親の関係を描く事は必要だったのではと思えるのです。

女性の身体のリズムになぞらえ、14日目、28日目、10ヶ月がキーワードになります。
そして「連鎖」・・。

猟奇的殺人の方にばかりに目が行ってしまいがちですが、
よく練られたストーリーはかなり完成度が高いです。

とても面白く観れました。
グロさがもう少し控えめならその手が苦手でも薦めたいところなのですが・・。

H[eiti].jpg


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「ファイナル・カット」
あらすじ…近未来、人々は“ゾーイ”なるマイクロチップを脳に埋め込み、全生涯の記憶を記録するようになっていた。死後、それは取り出されて、編集者によって映像に仕上げられ追悼の席で上映されるのだ。優秀な編集者のアラン(ロビン・ウィリアムズ)は、ゾーイを扱う大企業アイテック社の弁護士の未亡人から編集依頼を受ける。しかし旧友からその弁護士の悪事を暴く為、チップをよこせと執拗に迫られる。
一方編集中にその映像の中からアランが子供の頃に死んだと思っていた人物が映っており・・


一生涯の記憶映像ををマイクロチップに記録すると言う近未来SFサスペンスです。
人の一生には人には言えないような様ざまな過去が刻まれています。
けれどそれを編集者が手直しし、「きれいごと」の人生を作り上げるのが編集者アランの仕事でした。

アランは子供の頃偶然旅先で出会ったルイスと一緒に、廃工場で危険な遊びをしていてルイスが転落して死んでしまうという誰にも言えなかった過去の記憶がありました。
その場から逃げ出してきてしまった罪の意識にずっとさいなまれ続けています。
そのルイスと同じ癖を持つ紳士を編集画象の中に見つけて驚愕します。
ルイス本人である事が判明するのですが、
ではあの日の事故はどうなったのか?それを付き止めようと奔走するのです。

全体的にぼやけたイメージの作品でした。
編集者はマイクロチップを埋め込んではならないという規則があるにしても、人の一生を全て覗き見る立場です。
その立場を利用して遺族を恐喝なんてこともできそうなわけで、
編集者(カッター)としての国家的地位が保証されていないと問題があると思うのですが、その扱いはごく一般的な「葬儀屋」と同じレベル。
これは不自然ですね。
だからチップを奪おうとする輩にも追われる立場になってしまうのは当然の結果です。

そもそも人の人生見せられない記憶の方が大半なのが普通です。
親が子供の為に埋め込むとしても、
親は子供より先に死んでしまうのだし、本人は死んだ後で見れないのだから、子供の為に親が記憶のチップを埋め込むという設定そのものがなんだかピンときませんでした。

アランがルイスを映像の中に見つけた時、
驚愕こそすれ、「生きていたのか!ああ~~良かった」と
ホッとして終わりになるのでは?
そのあと命の危険を冒して記憶の真相を追究する展開が説得力がありません。
着想はいい感じなのですから、
アランの過去の事件がもっと大きな殺人事件に絡むようなものであった方がサスペンスとして盛り上がったと思います。

幼少期の事件と悪徳弁護士のチップの互換性が「映ってた」だけだったのが作品を中途半端にしてしまった由縁。
なにかどんでん返し的な捻りが欲しかったです。

Finalcut1.jpg



公式サイト  http://www.finalcut-movie.jp/index2.html
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