ai~ずRoom
映画の鑑賞とトールペインティングの作品の記録。 そしてささやかな日常日記。
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  • 映画大好き♪
    特にサスペンス、ホラーが好みですが、社会派、戦争物、感動物、ジャンルは問いません。
    旧作、新作に関わらずいい作品と出逢いたくアンテナ張っています。
    お気に入りの一本、是非是非教えてください。

    映画の話で盛り上がりましょう~♪


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「Jの悲劇」
あらすじ…郊外の草原で彫刻家の恋人クレア(サマンサ・モートン)とピクニックを楽しんでいた大学教授のジョー(ダニエル・クレイグ)。そこへ風にあおられコントロールを失った気球が落下してくる。ジョーをはじめ近くに居合わせた4人の男たちが気球を抑えようとロープにしがみつくが、ちょうどその時突風が吹き、気球が空中に浮上し始める。ジョーと2人の男はすぐさま手を放し難を逃れるが、ただひとりロープにつかまったまま空高く運ばれた医師の男が、みなが見守る中、墜落死する。もし自分が手を離さなければ・・と罪の意識に駆られるジョー。そんな折、事故の現場で出会ったジェッド(リス・エヴァンス)という男が彼の前に現れ意味ありげな事を言う。それ以来ジョーに偏執的につきまとうようになるのだった。

何とも怖いストーリーでした。
平和な日常の中に突然降りかかる非日常。
しかも全くわけのわからない状態で執拗に付きまとわれるのです。

一方的な愛で付きまとわれると言うストーカーの物語は
今までにもありましたが同性の男というパターンは珍しい。
しかもそのきっかけというのが
悲惨な事故に居合わせたと言う、これもまた普通ではない非日常の出来事です。

ジェッドは事件の時にジョーが普通に目を合わせ、普通に肩を触った事を愛情と思い込んでしまいます。
普通じゃない人間に、どんなに「あんたは普通じゃない」とか
「自分はそんなつもりは毛頭無い」などと反論してみても無駄なのです。
どんどんエスカレートして行くジェッドの行動はされたものにしかわからない恐怖です。

夜中にジェッドの言っている意味がわかりクレアに興奮しながらその謎を実際にやって見せる・・外は雨が降りしきり向かい側にはぼんやりと明かりが灯る公園で、そこにジェッドがずぶ濡れでこちらを見ているのです。
今のカーテンの動作を見ていた!
このカーテンの意味する下りはゾクッとしました。

恐怖をあおる音楽が流れるわけでも無く逆に無音になったり、
クレアの身の危険を感じてアパートの階段を駆け上がるシーンのカメラアングルの絶妙さ。
それらが怖さを一層強調していてうまいです。

気球からの落下事件と言うオープニングから、
ジェッドという男が登場して、付きまとう意味がわからない展開までもがスリリングならば、
付きまとわれる理由がわかり、追い詰められてどんどん常軌を逸していく主人公の立場に、いつしか自分も同化していくのを感じ始め緊張が高まりました。

全てが非日常なのですが、最後に遠ざかりながら映し出される風景がなんとも日常的で、印象的に締めくくられています。

エンドロールの後の映像もドキっとしますので最後まで観てください。

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公式サイト  http://www.wisepolicy.com/enduring_love/

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イズ・エー[is A.]
あらすじ…刑事、三村(津田寛治)は久しぶりの家族での外食で渋谷のファミリーレストランを訪れていた。そこで突如爆破事件が発生。彼は爆破事件で最愛の息子を失った。犯人は“ホーリーナイト”と名乗り、多くのメディアに取り上げられ、カリスマ的存在となる。ところが捕まったのはなんと14歳の少年・勇也(小栗旬)だった。少年法により勇也はわずか4年で出所した。勇也の社会復帰を知り苦悶する三村。一方勇也の父親(内藤剛志)は家族の再生を願って息子を見守っていた。しかし、勇也の友人だった少年の殺害事件が発生。少年の家から爆薬も盗まれている事を知った三村はある確信をする。

何を観るものに訴えたいのか、考えさせたいのかわかりやすい内容でした。

14歳という年齢であったため大量殺人という罪の重さとは裏腹な4年の刑期で早々に出所してくる少年。
少年は少年院の模範生として出所して来ます。

最愛の家族を失った三村は、そんな短い期間で果たして彼が更正したのかと疑問を持ち、それを勇也の父親にぶつけます。

一方勇也の父は、自分の息子に対する期待の大きさが勇也を犯罪者に仕立て上げてしまったのだと罪の意識に苦悩する日々。
けれど父親であることを放棄せず息子を見守り、社会にしっかり復帰させる事に人生を掛けるのでした。

「おまえは、刑事じゃない。ただの復讐に駆られた男だ。」
と責められ
「それがなんだ、俺の何がわかる!」と叫ぶ三村。

「たった4年で彼が立ち直ったと本当に思っているんですか?」
と詰め寄られ
「いい加減にしてくれ!あいつは立ち直ろうとしてるんだ。」と息子を信じ叫ぶ海津。

双方の立場が全く逆の「父親」。
その想いにはどちらにも共感してしまいます。
家族を奪われたのに犯人が法に守られるという矛盾にあえぎ、
一方で出所した息子の更正を信じて被害者家族にさえ対峙する。
どちも父親なのです。

そんな苦悩を横眼で見るようにまた犯罪に走る少年。
少年法のあり方にメスを入れながらも、「何が少年をだめにしたのか」と観るものに問いかけています。
家庭のしつけ?それとも世間?

想像を超えた展開で終わります。
救いは無いです。
けれど、この救いの無さがある意味で現実(リアル)です。
誰か救われる者がいるなんてことは
実際の事件の結末でも決して無いのですから。

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公式サイト  http://www.is-a.jp/
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「アンダーワールド・エボリューション」
あらすじ…ヴァンパイアの闇の処刑人、セリーン(ケイト・ベッキンセール)は一族を治めるビクター(ビル・ナイ)の裏切りを知り彼を殺害。そのために、セリーンは同族であるヴァンパイアから追われる身になってしまう。唯一の味方であるヴァンパイアとライカンの混血種マイケル(スコット・スピードマン)と共に、追っ手から逃れていた。休眠中の長老マーカス(トニー・カラン)を復活させ助けてもらうことを決めた矢先、混血種となって既に蘇っていたマーカスが突然現れる。ライカンの血が混ざったことで、力を増大させたマーカスはマイケルが持っていたペンダントを奪う為、二人を執拗に追ってくるのだった。

正統な続編ではありますが、ヴァンパイア族とライカン族から追われ死闘を繰り広げるのだろうと思っていた予想はだいぶ違っていました。

今回は二つの種族の創世にまつわる話で、
冒頭は前作の更に過去に遡った時代から始まります。

ヴァンパイアの始祖はビクターではなく、本当は双子の兄弟マーカスででした。そしてウィリアムがライカンの始祖であり、その凶暴性さゆえビクターによって数世紀にわたり監禁されてしまったのです
そしてウィリアムの牢獄を建築したのがセリーンの父親。
牢獄の秘密を守る為にビクターに殺害されたのでした。
マーカスが狙っていたペンダントは、ウィリアムの牢獄の鍵です。
そしてもうひとつの鍵をビクターがもっています。

ここらへんが少し理解しづらい流れだったので敢えてネタバレをしておきます。
というのも、ここを理解したうえでじっくり映像を観た方が「アンダーワールド」の映像美に浸れると思うからです。
ひとつひとつ理解しようとして頭で考えているうちにストーリーが進んで、
その間おぼろげにスクリーンを目で追っているなんていうミスは犯したくないものです。

今回もケイト・ベッキンセールはカッコいいです。
マイケルも活躍場面が多く前回よりは印象に残りました。
でも人間の時にはやっぱり影が薄くなっちゃうんですよね(^_^;)
もうちょっと知名度のある役者だったらその点を克服できたのに。

スケールは充分前作を越える迫力でよく出来ていたと思います。
グロテスクシーンも多くなっておりホラーを意識したのでしょうか。

ただ男性陣ウケするであろうセリーンとマイケルのなまなましいベッドシーンは、
感情の盛り上がりの経緯が乏しく、あのシーンの必要性は感じませんでした。隠し方も変で綺麗なシーンではありませんでしたね。

作品そのものは面白く、映画館で観て良かったと思える迫力。
続編として成功していると思います。

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公式サイト  http://www.sonypictures.jp/movies/underworldevolution/index.html
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「7人のマッハ!!!!!!!」
あらすじ…デュー(ダン・チューポン)は麻薬売買を取り締まる国家特殊部隊に所属する刑事。潜入した麻薬組織のアジトでで麻薬王・ヤン将軍を逮捕する事ができたが隊長が命を落としてしまった。
刑事としての情熱を失った彼は、妹でテコンドー金メダリストのニュイ(ゲーサリン・エータワッタクン)に付いて、ナショナル・スポーツ協会が行う農村への慰問の旅へと赴いた。そこへ武装ゲリラ隊が突然この村を襲撃。タイ政府に向けて、24時間以内にヤン将軍を釈放するよう要求し、村人やデューたちを捕虜にする。しかもデューはゲリラが核ミサイルを首都バンコクにむけて発射しようとしている事を知るのだった。


突如村を襲った武装ゲリラ隊に<テコンドー><器械体操><サッカー><セパタクロー><ラグビー><ボクシング><ムエタイ>のスポーツを得意とする男女が立ち向かっていきます。
「マッハ!」の言葉を受け継いでいるように「CG無し、ワイヤー無し、スタント無し」にこだわっています。

冒頭のカーアクションから危険なアクションが炸裂し、一気にマッハワールドです。

けれどその痛快さがストーリー全編に溢れているかと言うとそうではありません。
デューたちが訪れた村で突如巻き起こる惨劇。
ゲリラは村人を子供、女、年寄りにいたるまで情け容赦なく銃殺していく。
戦争映画と言われる作品よりも残酷に殺されまくるのです。

そんな殺伐とした重さが比重を占めているので、
自分としてはその後どんなに華麗な技が繰り出されようとも、
爽快な気分にはなれませんでした。
「マッハ」では一つ一つ「見せる技」に驚嘆し、すごい!と思いながら観れたのですが、「7人のマッハ!!!!!!!」では背景が重すぎて
軽快さが薄れてしまっています。
そこが「マッハ!」とは似て非なる最もたる部分です。

7人が得意スポーツで敵と戦うという発想は面白いものです。
けれど、7人がどれくらいそのスポーツの達人なのかというものが
敵と戦う前にもう少し紹介されていたら良かったですね。
セパタクローは多少印象にありましたが、
他の5人(主人公を除いて)については殆どありませんでしたから、
突然敵と対峙した時に技を見たって感じで終わってしまった感じがします。

気楽に楽しみたいと思ったのですがあの殺戮を前にして、アクションを楽しもうというのは自分としては難しかったです。

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公式サイト  http://c.gyao.jp/movie/7mach/7mach.html

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「フリーズ・フレーム」
あらすじ…ある殺人事件の容疑者とされ逮捕されたショーン・ヴェイル(リー・エヴァンス)は証拠不十分で保釈されていたが、以来その事で精神的にショックを受け、被害妄想に陥っていた。
以来別の事件の容疑者にされないよう1日24時間途切れる事なくビデオカメラで自分を撮影し、この10年完全なアリバイを作ってきた。
そんなある日、新たな殺人事件が発生し、再びショーンに容疑がかかる。自分にはアリバイがあると、撮影したビデオテープを見せようとするが犯行のあった時間のビデオテープのみが誰かに持ち去られていた。


誤認逮捕がきっかけで精神的に追い詰められた主人公。
要塞のような建物の中では幾台ものカメラで自分を撮影し続けています。四六時中カメラをを回し、外出時にはハンディカメラで撮り続ける。
時には人を雇い、万が一の為に自分を撮影させるという念の入れ方。

そこまでしていた彼がまたも殺人事件の容疑者になってしまいます。
完全なアリバイの立証物件になるはずのテープが
事件の時間帯だけ無くなってしまい、
彼はアリバイ作りの為に架空のテープを作り直すのですが、
それが逆に彼を追い詰めて行く事になってしまうのです。

10年間記録を撮り続けて、その中のたった数時間のテープが無い為に追い詰められる主人公。
前半、なかなかのサスペンスストーリーで面白いなと思いました。
けれど、その面白さが、後半になるにしたがって尻つぼみになってしまった感じです。

前半のねっとりした世界観が、後半では急にテンポが上がってあっさり真相の箱を目の前でパカっと開けられた感じがしてしまいました。
一捻りはあったのに、その暴き方が単純になってしまい残念です。

ビデオテープにまつわる話なので、ビデオテープがキーポイントになるような展開だったらよかったのなって思います。

とは言え今までに無いシチュエーション、主人公の人物設定が凝っていてその点は楽しめました。
アイデアが勝負の作品なだけに、この導入部分で興味を持つものがあると言う事はとても大事な事です。
ストーリーの異色さは数々の映画祭で受賞、ノミネートされていることでも伺えます。

主人公が冒頭、いくつかの大事な覚書きをコメントします。
それがストーリーのとても重要なポイントでもあるので、冒頭部分はしっかり頭に入れて観ておくといいですね。

色調はホラーっぽいですが怖くはありません。サスペンスです。

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「ファンタスティック・フォー」
あらすじ…科学者のリード(ヨアン・グリフィス)は、宇宙嵐が人体のDNAに及ぼす影響を研究していた。親友のベンとともに、実業家のヴィクターを訪れ、宇宙での実験をする為の援助を依頼する。研究を自分の功績に出来ると企んだヴィクターは援助を承知。かつての恋人であり今ではヴィクターの元で働くスー(ジェシカ・アルバ)、彼女の弟でパイトットのジョニー、リード、ベン、そしてヴィクターの5人で宇宙へ向かうが、実験中に予想外の宇宙嵐の光線に襲われ、彼らは強い放射線を浴びてしまう。実験は失敗し、彼らは地球にもどってきたが、それぞれ自分の身にある「力」を備わった事に気付く。

自在に体を伸縮させる事ができる「ゴム男」、光を操ることも出来る「透明人間」、人体発火し空を飛ぶ「ファイアーマン」、岩の体の「怪力男」4人が、邪悪な敵に立ち向かうと言うストーリー。

なぜ神は彼らに特殊な超能力を授けたのか・・・
というコンセプトなのですが、本作ではまだまだ本領発揮とは行かなかったようで・・。

リードが宇宙嵐が人体に及ぼす影響を研究している研究者なのに、
超能力が備わった後って、戻そうとする研究はしても、なぜそうなったのかという肝心の見解を示してないのも気になるところ。
「原因」を作る為に無理に設定している感が否めません。

異常な身体になったことで戸惑う描写はいいとしても、
一般人を巻き込み大事故を起こしたと言うのに賞賛されたり、
超能力を面白おかしく見せたり。
子供向けの映画としてならばOKを出せてもそれ以上ではなかったです。

すごい力を身につけたのに、闘う相手はあの程度?
無理に仮面をかぶせて「ダース・べイダー」風にしたけれどあの敵はそんなに邪悪だとは思わせるものでは無かったです。
もちろん悪いやつではありましたけど、
もうちょっとスケールの大きな敵であって欲しかったですね。
あの敵は次回でもっと大物になっていくのでしょうか。

本作は4人の能力紹介がメインになってしまって、壮絶なバトルシーンが殆どなく消化不良でした。
ヒーローものにはカリスマ性が欲しいのですが、
この4人がユニットとして闘うことの意味や、連携性が感じられなかったのが作品を薄くしてしまった一番の要因のような気がします。

次に繋がるようなので、次はスケールアップし、バトルと共に内容も見応えあるものにして欲しいです。
ワクワクするような印象に残るものがありませんでした。

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公式サイト  http://www.foxjapan.com/movies/f4/

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「アンダーワールド」
あらすじ…吸血鬼<ヴァンパイア>と狼男族<ライカン>は6世紀に及ぶ長い抗争を続けてきていた。ヴァンパイアの女戦士セリーン(ケイト・ベッキンセイル)はある時、ライカンが人間の青年医師マイケル(スコット・スピードマン)を追いかけていることに気づく。不審に思ったセリーンはマイケルの行動を追跡。そして死んだ筈のライカンのリーダー、ルシアン(マイケル・シーン)が生きている事を知る。マイケルを追っている理由を付き止めるため彼の元に走るが、直接尋問している最中、ライカンたちに急襲される。そこでマイケルはライカンのリーダー、ルシアンに肩を咬まれてしまうのだった・・・

「ヴァンヘルシング」でのケイト・ベッキンセイルが
すごく綺麗でかっこよかったもので、
彼女の作品が観て見たいと手に取ったのがこの「アンダーワールド」でした。
今週末に続編が公開されるのでもう一度見直しました。
断然この「アンダーワールド」のケイト・ベッキンセイルの方が魅力全開です。

アクション・ゴシック・ホラーと言うジャンルに分けられている本作。ホラーと付いているので怖いというイメージがあるかもしれませんが、
雰囲気的には「ブレイド」「コンスタンティン」をイメージしてもらえばいいと思います。
ジワ~っとした怖さは無いので、ホラージャンルが苦手の人でも、
抵抗無く楽しめるのでは。

セリーンはヴァンパイア族のデス・ディーラー、つまりはライカンの処刑人という高い階級層のヴァンパイアです。
彼女は少女の頃、家族をライカンに襲われて失うという過去を背負っています。
普通の人間だった彼女がライカンへの復讐の為に
助けれくれたヴァンパイアの指導者ビクターによって自らもヴァンパイアとなり不死の身体を手に入れたのです。

長年のヴァンパイアとライカンの抗争もライカンのリーダー、ルシアンの死で集結に向かいつつあったのが、
ルシアンが生き延びていて、しかもライカンが地下に何百人もいる事がわかります。
彼らがある人間を追っているという不穏な動きを察知して
セリーンは新たなる抗争に巻き込まれていくのでした。
そしてそこには、ある事実が隠されていて・・・・。

先に書いたように、これはホラーと言うよりもアクション映画と思ってください。
人間がライカンに変貌して行く様などはなかなか迫力のあるシーンで
その辺から言えばホラー系なのかもしれませんが、
銃撃戦が多く派手なアクションシーンが多いです。
ストーリー展開、そしてテンポも良く主人公セリーンの雰囲気がとにかくカッコいい。

<ヴァンパイア>と<狼男族ライカン>の禁断の愛。
セリーンとマイケルのカップルだけでなく、宿敵リーダーのルシアンもまた実は哀しい禁断の恋愛をしていたという意外性が女心をくすぐりました。
ただ、マイケルがもうひと声の存在感。
二人の禁断の愛が素敵と思わせるには少し物足りないビジュアルではありますね。
続編でもマイケルが重要な役を担っているようなので、
恋愛がもっと発展して行くならば強烈なインパクトを放って欲しいという点は挙げておきましょう。

ヴァンパイア族からもライカンからも追われる身になったセリーン。
続編「アンダー・ワールド エボリューション」はこの作品の正統な続編なので、
まずは本作をしっかりチェックした上で観賞しましょう。

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公式サイト  http://www.gaga.ne.jp/underworld/

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「マーダー・ライド・ショー」
あらすじ…ユニークな場所を取材し、アメリカ中を旅していたビルたち4人は、田舎道に佇むガススタンドへ立ち寄った。スタンドの奥には、ピエロの扮装をしたオーナーが営む化け物博物館があり、ビルたちは早速、殺人鬼のライド・ショーを見学する。そこで、処刑場から消えた謎の殺人者、ドクター・サタンの存在を知ったビルたちは、その処刑場を探しにいくことに。ところが、途中で美人のヒッチハイカーを車に乗せたことから、4人は見世物ではない恐怖のショーへと引きずりこまれていく。

ロブ・ゾンビ監督は、怪奇テイストを満載したバンド「ホワイト・ゾンビ」としてロック音楽界に登場した人物です。
プロモーションビデオでそのホラー色の強い映像を自ら手がけてきたといいます。
その彼の初監督作品。

なるほど、この作品はロック音楽のプロモーションとして観るといいのかもしれない。
強烈過ぎる個性はまさにロックで、意味のない挿入映像、ネガフィルムのようなシーン、どれもがゾンビ監督の音楽のノリなのでしょう。

逆にそれらを無くすと、この作品はあまりにも単純なホラーで、
なんの印象に残らなかったはず。

辺鄙な場所の一軒屋に住む者は、猟奇殺人を快楽とするぶっ飛んだ家族。
ハロウィン前夜に迷いこんだ4人の男女がこの家に連れてこられて、
おもちゃのようにもてあそばれる。

火傷した息子の話こそ出てくるものの、
ある意味ではその一軒屋は、「CUBE」や「SAW」のように迷い込んでしまった迷宮の世界。彼らが一体何者なのかなんてことはもうどうでもいいのかなって感じがします。

グロテスクな映像は出てくるもののロック音楽で恐怖感が薄れ、
なんだかホラー映画を観ている気分にはなれません。
好き嫌いがはっきり出るこの作品。
あたしはやっぱり・・・・好きにはなれませんでした。

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公式サイト  http://www.murderride.jp/
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「樹の海」
あらすじ…樹海に捨てられ、奇跡的にも生還する男・朝倉(萩原聖人)。彼は暴力団に暴力団組織に唆されて5億円もの公金を横領、口封じのために殺されて、ここに遺棄されたのだ。
また、郊外の駅売店の店員、手島映子(井川遥)は、2年前ストーカー行為のために都市銀行本店勤務というキャリアを失っていた。
チンピラのタツヤ(池内博之)は、樹海の中からSOSを受けてその地に足を踏み入れる。
そして、樹海とは最もかけ離れた場所で、普通の生活を営むサラリーマン・山田(津田寛治)は探偵・三枝(塩見三省)に呼び出されて新橋駅で待ち合わせていた。


2004年度東京国際映画祭一日本映画・ある視点部門一作品賞・特別賞受賞作品です。

富十山麓・青木ヶ原樹海を舞台としたこの作品、死と向かいあった人物達の話ではあります。
けれど、それぞれのエピソードで彼らが死と向きあう形はさまざま。
自分自身が死のうとする者、殺されそうになる者、助けるために樹海に入った者、そして探偵としてそこに足を踏み入れた者。
彼らが一様に死を目指して樹海に入ったわけではないという所が興味深いです。

特に探偵三枝においては、その場所で自殺をした者の供養の為に訪れただけであって、彼のエピソードは殆ど居酒屋の中で展開されるという意外なものです。
けれど、一人の女性の樹海での死が背景にあり、彼女の事を話し合い、いづれ、まったく無関係だと思えるサラリーマンがその女性の「生きていた証し」を得ようとする・・この流れがテーマの重さとは裏腹に、爽やかな空気を残しさえしました。

借金取立て屋のタツヤは自分の取り立て対象の女を見つけ出す為に樹海に入り、その道のりで初めて自分の内面と向き合うことになりました。
駅の売店員手島は、死ぬ道具として持って来たネクタイから、女子学生に救いの手を差し延べたサラリーマンを思い出し、そんな些細な出来事から死の生還の糸口を見つけ出すのです。

5億円の横領男も、死を止めることなく、その結果死んでいった<田中さん>のそばで「生」と向き合うことになります。

そう・・。死に場所の樹海を舞台にしながらもこの作品は
生きる事を見つめた作品。
それが「死」と密着した話ながらも重々しさがない理由だと思います。
観た後に気持ちが軽くなるのですから。

好きなエピソードは<探偵とサラリーマン>なのですが、
駅の売店員に扮した井川遙も良かったです。

<消費者金融の貼紙><新聞><りんご><ネクタイ>
と、小道具が切れ味よく使われているのも印象的で、
それらが適度にエピソードにリンクしているのがいい隠し味になっていました。

深く味わいのある仕上がりの作品です。

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公式サイト  http://www.bitters.co.jp/kinoumi/

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「トム・ヤム・クン」
あらすじ…タイ東部の小さな村。そこでは、最強のムエタイ兵士の末裔たちが、王に献上するための象を育てながら暮らしていた。カーム(トニー・ジャー)もまたそんな夢をもつ父と<ポーヤイ>とその子象<コーン>を育てながらムエタイの修行をしていた。ある日、2頭の象が国際密輸組織によってオーストラリアへと連れ去られてしまう。この2頭を家族の一員として大切に育ててきたカームは、彼らを助け出すため単身オーストラリアへと向かうのだったが…。

「マッハ!」のトニー・ジャー最新作。
<ワイヤー無し><CG無し><スタント無し>の前作の売りをそのままに今回はさらにスケールアップ。アクションが炸裂です!!
ちなみにタイトルの「トム・ヤム・クン」はシドニーの料理店の名前です。

国際密輸組織を追って一人の若者がタイからオーストラリア、シドニーへと渡ります。
それは家族が捕らわれたのでもなく、恋人でもなく、「2匹の象」。
<なにそれ~タイらしい~>と笑ってはいけません。
タイ人にとって象は神聖であり、家族同様の愛情を受けているのです。
象が連れ去られる前に、カームの象に対する愛情がしっかり描かれていて、象の為に命を投げ出す想いがきちんと描かれているので納得できます。
また子象コーンに対する母象の姿、父象ポーヤイの姿にちょっと感動してしまうし。

カームは最強のムエタイの技術を身につけた者なのだけれど、その彼の前に立ちはだかった2メートルを越える剣術士との壮絶なバトルは見逃せません。
力では敵わない。カームには勝機があるとは思えません。
再度のデス・マッチでカームがどう挑むのか!

そしてカームVSその他大勢(何人いるんだろ~~~)
この息を付かせぬ戦闘シーンも見所です。

ムエタイによる格闘はスピード、技ともにハリウッドのアクションには真似できない迫力です。
早送りをしていないそのままのアクション、スピードは芸術的。
息を呑む技の連続に身体の血が熱くなってきました。

「マッハ!」の時に多く見られた決め技のスロー再生が控えめ目になったのも評価したいところです。
一連のスピード感を止めてしまうこのスロー再生が、前回ちょっとくどく感じましたので。

トニー・ジャー、相変わらずセリフは多くないんですけど、
感情表現がぐんと良くなっています。
怒りと悲しみに満ちたシーンでの表情は観るものに訴えるものがありました。
アクションだけでなくちゃんとこっちの腕も上げてる(^_^)

次から次へと繰り出されるアクションで一気に話が展開されあっと言う間の1時間50分。
目に訴え、身体に響く、<華麗なる格闘技>は必見です。

それにしてもムエタイのあの関節技・・・痛そう(^_^;)

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公式サイト  http://www.tyg-movie.jp/
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「アイスエイジ2」
あらすじ…温暖化が進み、氷河期(アイス・エイジ)が今終わろうとしている。氷の世界から水の世界へと移る中、ナマケモノのシドはウォーター・スライドや波のプールがある公園を作っていた。マンモスのマニー、サーベルタイガーのディエゴ-も暖かくて氷が溶け出した世界の恩恵を存分に受け、新しい世界を楽しんでいる。
しかし多くの氷が溶けだしたことで彼らが楽しく暮らす世界の隣の氷壁が決壊しようとしていた。
「このままだと5日後には大洪水が起こり、世界が滅びるぞ!」物知りトニーが不吉な予言をするのだった。


氷河期が温暖化により終わろうとし、大洪水という危険の中、マニー、シド、ディエゴは反対側の谷にある「船」を求めて冒険の旅に出ます。

やんちゃな袋ねずみのクラッシュとエディ。
そしてマンモスなのに自分も袋ねずみと思いこんでいるエリー。
ただ一人のマンモスの生き残りと思っていたマニーがエリーと出逢った事で、心の中の孤独という氷を溶かしていく過程が描かれています。
そしてディエゴもまた自分の中にある弱さに立ち向かわざるを得ない事件に遭遇して・・

前作同様の顔ぶれに、今回新たな顔ぶれの「エリー」「クラッシュ&エディ」、それぞれが個性豊かでした。

特に前回同様笑わせてくれるのがリスのスクラット。
相変わらずどんぐりと格闘するシーンが笑いたっぷりです。
どんぐりを追いかけて、追いかけて・・・。
その追っかけぶりはもう哀愁の域に達していて大人も子供と一緒につい笑ってしまいます。と言うよりこのスクラットに対しては、
<思うようにならない>、<手に入れようと思っても手に入らない>虚しさを象徴しているかのようで、子供より大人の方が笑えるのかもしれません。

とにかく楽しくて、ファミリーで観るにはもってこいの作品です。
スペクタルもあってはらはらドキドキ、ラスト近くには胸キュンも用意されています。

山寺宏一、太田光、竹中直人、優香、久本雅美、中島知子・・
吹き替えバージョンも豪華な顔ぶれです。
特に優香は本人を感じさせずに上手でした。

地球温暖化と言う難しそうなテーマも、そこはアニメとして小難しくなく、あくまでも設定として重く描いていないところが返って良かったです。

もちろん「仲間を大切に思う気持ち」や「自分に打ち勝つことの勇気」とか、子供に是非感じて欲しいテーマもしっかり入っているので、心に残るものが必ずあるはずです。

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公式サイト  http://www.foxjapan.com/movies/iceage2/
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「エターナル・サンシャイン」
あらすじ…恋人同士だったジョエル(ジム・キャリー)とクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)は、バレンタインの直前に別れてしまう。ある日、ジョエルのもとに「クレメンタインはあなたの記憶をすべて消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないように-」という手紙が届く。自分は仲直りしようと思っていたのに、さっさと記憶を消去してしまった彼女にショックを受けたジョエルは、自分もまた彼女の記憶を消し去ろうとラクーナ医院の門を叩く。しかし記憶の中で彼女の大切さに気付き・・。

出逢いから結ばれるまでを描くありがちなラブ・ストーリーではなく、
別れた時点がスタートになり、次第に出逢いの日へとさかのぼっていく脚本が斬新です。

記憶の中でひとつひとつ消されていく彼女の記憶。
その記憶の中で彼女の記憶を消し去らないようにともがくジョエル。
迫ってくる「消去」の波・・難しい描写だと思うのですが、
違和感ない形でうまく見せてくれたと思います。

クレメンタインとジョエルの物語と思っていたので
サブストトーリーがあったのはとても意外でした。

愛し合った記憶を消し去ったとしても、
運命が相手を求めている。
出逢う運命の二人って、本当にあるような気持ちになります。

構成がラブ・ストーリーらしからぬ緻密さなので、
展開を理解しようと考えながら観てしまったのですが、
ラスト近くでようやく流れを感じ取り、もう一度見直したらすっきり観れそうです。

ケイト・ウィンスレットが変わり者で、でもおきゃんなかわいらしさをもつ女性を嫌味無く演じていて印象的でした。
キルスティン・ダンストも持ち味を出していて、この作品は女性陣が良かったですね。
イライジャ・ウッドは作品そのものにちょっと似つかわしくなかったような・・。

記憶を消し去る装置を使って・・と、近未来の仮想がベースだと言うのに違和感が無く、「消し去る」というその作業の中で見るストーリー展開そのものに惹かれてじっくりと観れました。
脚本が素敵だからこそです。

eternalsunshine.jpg



公式サイト  http://eternalsunshine.gaga.ne.jp/

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「サウンド・オブ・サンダー」
あらすじ…2055年、シカゴの旅行代理店タイム・サファリ社は高額所得者を対象に、タイムマシンを使った白亜紀恐竜ハンティングツアーを売りにしていた。ある日、参加者へツアー最後にセッティングしたパーティーにタイムトラベルの根幹「TAMI」の開発者ソニア・ランド博士(キャサリン・マコーマック)が乱入、ツアーの危険性を指摘する。ツアーの引率者であり、絶滅植動物の復元手段を研究しているライヤー博士は彼女から真相を聞きだすが、危惧する事態はほどなく現実のものとなってしまう。

1.3グラムの「何か」を6500万年前から現代に持ち帰ってしまった事で、
地球の生態系に異変が生じ、地球滅亡の危機に陥るというSFです。

それが何かを突き詰めて、過去に戻そうとするものの、その間にも時間の波が地球を何度も襲いかかり、動植物が異常に進化していく・・。
その時間の波が人間の生態系に及ぶのもあとわずかと迫って行きます。

なるほど・・おおよその観賞者の感想による「CGにがっかり」というのはうなずける所です。
例えば、冒頭の恐竜と対峙する場面、恐竜が倒れて沈んでいく位置と、旅行者たちの目線がずれている所からして気になりましたし、
人物が歩く街中のショットでは、まだまだCGが発達していなかった頃の映画さながら人物とバックがしっくりと合っておらず違和感がありました。
今の技術をもってすれば克服できた事のように思うのですが、資金を削ってしまったのでしょうか・・。
予告編ではバックスタイルしか映らなかった「恐竜(?)」。
正面から見た姿はこんなだったのかと創造性豊かなCGもあっただけに勿体無いと思う意見が多いと思います。

けれどストーリー展開は結構楽しめました。
1.3gのあるものを持ち帰ってしまったばかりに、刻々と変化・・ある意味進化でもあり退化でもあるのですが・・・していくその「時間の波」というものが面白いです。
出尽くした感のあるタイムトラベルものですが、
この生態系を変えてしまうという、ありがちなのに使われていなかったスタイルと、
持ち帰ってしまった物を元に戻すというコンセプトはいままで一番シンプルでストレートな着想です。

いろいろと突っ込む所がありそうと思いましたが、そんなに斜め視線で身構える程ではなかったと感じます。

創造性の高い作品だとCGに委ねる比率がぐっと高くなってしまう分、
質の高さを求められるし、観る側もだいぶ目が肥えてきてしまってるので、期待を持って観てしまうとがっかりになってしまうでしょう。
ただ後半になるに従い、目が慣れてくるというか(笑)
ストーリーの方に気持ちが入っていくので冒頭ほどは気にならなくなって来ます。

「努力賞」・・・ってところでしょうか。

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「ヴェラ・ドレイク」
あらすじ…1950年、ロンドン。ヴェラ(イメルダ・スタウントン)は、家政婦として働く傍ら、時間を見つけては、老いた母親の面倒を見、近所の困っている人たちの世話を焼く毎日を送っている。自動車修理工場で働く夫と2人の子どもと肩を寄せ合い、貧しいながらも幸せに暮らしていた。ヴェラは頼まれれば、望まない妊娠をして困窮する女たちを助けるために、密かに堕胎の処置を施すこともあったが、もちろんそれは誰にも内緒のことだった。ある日、堕胎を施した女性の容態が急変し医者に運ばれ、そこの医師に告発される。

観賞した多くの人が「考えさせられる作品」と感想を述べていたのが、自分が観賞してみてとてもよくその意味がわかりました。

人工中絶が違法とされていたロンドンで、レイプや、貧困なのにみごもってしまった女性のために堕胎の処置を施していたヴェラ。
きちんと医者に行った場合には1500ポンドという高額な金額が掛かる上、一身上の事を根掘り葉掘り聞かれ、
堕胎が許されるのも、血縁関係に悪生の遺伝的病気がある場合に限られる・・・
しかしヴェラは一切報酬を受け取らずただただ困った女性の為にという思いだけで堕胎をひっそりと行ってきていたのでした。

人工中絶は違法する法律と、
世の中に望まない妊娠をして、でもお金も無くきちんとした処置が受けられない女性達が多いという現実。
この二つを突きつけられると、本当の「善」と「悪」がなんとも危ういバランスで存在することに戸惑いを覚えます。

世話好きの女性はどこにでもいるけれど、得てしてどこか自己満足だったりします。
相手が本当に求めている事を何の代償も求めずに施す事、
それはかんたんに出来る事のようで「黄金の心」を持つ者しか出来ない事ではないでしょうか。
ヴェラはまさしくそう言う人でした。
自分よがりではなく奉仕の心を持った心温かい女性なのです。
罪は罪なのだと言われたら何も言い返せないけれど、
でもとても苦い思いが胸に残るのです。
<法律は弱き者を救う本当に正しいものなの?>


イメルダ・スタウントンの演技が抜群です。
ヴェネチア映画祭金獅子賞と主演女優賞にも輝いています。納得です。
決してメジャーな女優さんではないのに、
彼女が演じるヴェラはヴェラそのもので、全編通して演技に惹き付けられました。
明と暗を見事に演じた彼女も素晴らしいし、フィル・デイヴィスも妻を愛する夫として優しさに満ちた人柄を上手く演じていたと思います。

話題性に乏しくてもこうした映画を観て、感性を研いでいきたいものです。

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公式サイト  http://www.veradrake.net/
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「SAW.ZERO」
あらすじ…三流タブロイド紙の記者フラヴィエンは、カメラマンと失踪者が続発する村の取材に向かうことになる。村に入った途端に花嫁の亡霊を目にするフラヴィエン。ボスが取ってくれた老姉妹が経営するホテルにチェック・インした後、フラヴィエンが別行動を取っているうちにカメラマンが蒸発。ホテルに戻ると支配人は老姉妹ではなく全くの別人になり彼らの投宿した事実さえ否定するのだった。しかもその老姉妹は故人と言うのだ。突然の状況を理解できないまま、敵意むき出しの村人の中で相棒を探し回るフラヴィエン。次第に彼自身も悪夢と幻覚にさいなまれ始める。

無理やり取材に行かされたカナダ、ケベックの村。
悪意漂う田舎町に潜入した新聞記者が、
失踪の取材を始めようとしたとたんに相棒が失踪し、嫌が上にも村の謎に巻き込まれて行きます。

フラヴィエンはもともと霊感が強く、
村に入るや否や朽ちた花嫁の亡霊を目撃するし、過去に起きたホテルの一室での惨状の光景さえも見てしまうのでした。
しかも自分にうりふたつの男に遭遇。
これは一体なんなのか。謎に迫っていくのですが・・・

「SAW」とついているので、「SAW」シリーズと思いこんで観てしまったのですが、全く違うみたいです。
パッケージもまさに「SAW」っぽいんです。
どうも「SAW」の威を借りて、内容的には「マルホランド・ドライブ」を意識している作りです。
不条理な世界に迷い込む巻き込まれ型ではありますが、
その真実は唐突に明かされ、しかも告白による謎解きなので、
ストーリーが進むにしたがって展開されていく謎解きの面白さは全くありませんでした。

古い工場に不気味にある顔の継ぎはぎのような、心臓部のようなものも、単にグロテスク感を醸し出すだけで重要性が感じられません。

村人達の敵意が真実に絡んだものだったならば、
不審な視線は送っても敵意にはならない気がするんですが。
納得いかない部分です。

ラストもなんだかSFっぽくなってしまい、的がずれてしまった感じがします。

何も印象に残らずじまい。直ぐ忘れそうです。
パッケージに釣られてあたしと同じ過ちをしないように・・・。


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「Dear フランキー」
あらすじ…リジー(エミリー・モーティマー)は、耳に障害のある息子のフランキー(ジャック・マケルホーン)と母を連れて転々と引越しを繰り返していた。父親はアクラ号の船乗りで世界中を旅しているのだと教え、父親の振りをして私書箱を使い、月に2度手紙を出すしていたのだった。フランキーは熱心に返信をしており、それは唯一フランキーの本心を知る事の出来る手段として、リジーは9歳の息子に真実を告げる事無く手紙の交換を続けている。ある日、アクラ号が町に寄港する事に。リジーは一日だけ父親役を演じてくれる男を探すのだった。

この作品のレビューを読んだ時からずっと観賞したいと思っていました。劇場公開されたものの話題性には欠き、決して興行的にはパッとした物ではなかったようです。
けれど04年のカンヌ映画祭をはじめ世界各地の数々の映画祭で絶賛された本作…。いい作品に違いないと言う“直感”が働きました。

フランキーが難聴になった原因がドメスティック・バイオレンスで、引越しを繰り返しているのもその夫から逃げるためでした。
母親のリジーはその真実を息子には打ち明けられず、
息子の父親への愛情を大事にしてあげたいとの想いから、父親のフリをしてフランキーと文通を続けているのです。

物心つく前に父親と離れたフランキーにとって、父親は遠い存在でも勇気をくれる存在。
自分が父親のフリをする事でフランキーがずっと勇気と希望を持って生きていってくれるならとリジーは嘘を突き通す事もいとわないのでした。

この母親の息子に注ぐ愛情が悲哀的でなく描かれていていいです。
それが逆にリジーのフランキーに注ぐ深い愛情と芯の強さを感じました。

「僕は誰に似ているの?」
ここは「お父さんよ。」と答えると思いきや、
「きみ自身によ。きみはきみなんだから。」とリジーは答えます。
父親に似ているなんて嘘でも言いたくなかった・・・あたしにはそんな風に感じました。

代役の父親に幸せそうに抱き付くフランキー。
そんな姿を見て自分が作り上げてきた「父親像」に嫉妬さえ感じもしたのではないでしょうか。

最後のフランキーの手紙でハラハラと泣いてしまいました。
フランキーの感情を一言で語るのは難しいですが、母親の愛情がしっかりと届いていた事に誰もが感動できる作品です。

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公式サイト  http://www.wisepolicy.com/dear_frankie/
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