ai~ずRoom
映画の鑑賞とトールペインティングの作品の記録。 そしてささやかな日常日記。
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  • 映画大好き♪
    特にサスペンス、ホラーが好みですが、社会派、戦争物、感動物、ジャンルは問いません。
    旧作、新作に関わらずいい作品と出逢いたくアンテナ張っています。
    お気に入りの一本、是非是非教えてください。

    映画の話で盛り上がりましょう~♪


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「イン アメリカ ~三つの小さな願いごと~」
あらすじ…アイルランド人のジョニー・サリヴァン(パディ・コンシダイン)とサラ(サマンサ・モートン)夫妻は、10才の娘クリスティ(サラ・ボルジャー)と妹のアリエル(エマ・ボルジャー)とカナダを経由してアメリカへとやってきた。“休暇旅行”と偽っての入国。一家は騒音に満ちたマンハッタンのアパートに落ち着くものの、夫婦は未だ2歳の時に階段から落ちて脳腫瘍で死んだフランキーの死に囚われていた。ハロウィンパーティーで子供達が知り合ったアパートの住人“叫ぶ男”ことマテオ(ジャイモン・フンスー)は、子供を身ごもったサラに「生まれてくる赤ん坊が幸せを呼ぶ」と予言めいて話す。しかし医者はサラを診察して赤ん坊を諦めるようにと告げるのだった・・・。

一見して幸せそうな家族。けれど父親は息子フランキーの死に絶望し職さえ失っている。
母親は冷静そうなのだけれど、心の奥深くにフランキーの死の痛みを圧し隠している。
10歳のクリスティは事実を受け入れているものの、幼いアリエルは弟の死の意味を理解しきれてはいない・・・

故郷を離れ、父の舞台俳優としての夢を実現するためアメリカにやってきた家族でしたが、それは「忌まわしい過去」からの逃避に過ぎない事を誰もが知っているのでした。
人種差別に貧困と、新しい生活は決して順風ではありません。
ジャンキーばかりが住むアパートで知り合った黒人男性のマテオ。
彼がフランキーの話に涙したハロウィンの夜から彼に心を許し始める家族達。

彼についてはここでは多くを語らない方がいいのかもしれません。
直接観て、感じて欲しい・・そんなふうに思います。

クリスティが「フランキー」にお願い事をするのですがそのお願いは3つと自分で決めていました。
ひとつめは国境越えの時に、ふたつめはE・T人形を掛けて持ち金全てを掛けてしまった時に使ってしまいます。
そして3つめ・・・。
彼女は迷います。誰の為に祈ればいいのか・・・。

神を信じる事は簡単のようで難しい。ましてや絶望ばかりを目の当たりにしてきたものがどのくらい神を信じられるのでしょう。
けれど奇跡が起こる事を願うということは、やはり神を信じていることに他ならないのかもしれません。

ラスト、月に向かってクリスティが父親にフランキーへのお別れを促す場面が本当に泣けます。父親がフランキーを失って初めてやっと泣けた想いが胸を打ちました。
悲しみを克服して家族が寄り添ったその先には必ず幸福が待っていると信じて疑いません。

アリエル役のエマ・ボルジャーがとにかくキュート。クリスティ役のサラ・ボルジャーも劇中に「デスペラード」を歌い美声を披露します。
とても印象的で美しかったです。家族の魂の再生と共にこの歌も是非聞いて欲しいです。

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公式サイト  http://www.foxjapan.com/movies/inamerica/
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「バットマン ビギンズ」
あらすじ…最愛の両親を殺されたブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)は激しい怒りと復讐心に駆り立てられる一方で自責の念にさいなまれ続けていた。犯罪者の心理を知るため自ら罪人となったブルースの前に、謎の人物デュカード(リーアム・ニーソン)が現われる。ブルースはデュカードに師事して心身を鍛え、不正と闘うことを心に誓うが彼が属する秘密結社“影の同盟”がラーズ・アル・グール(渡辺謙)をリーダーとした邪悪な組織と知り入団を拒否する。7年ぶりにゴッサム・シティに戻ったブルースは悪と闘う「暗黒の騎士 バットマン」になる。

「スターウォーズ」が「エピソードⅠ」に立ち戻りダース・ベーダーの誕生秘話を描いていったと同じように、本作も「バットマン」の誕生秘話を過去に遡って描いた作品。
怒りと復讐心から誕生したという所までなんだか似ています。

少年時代にコウモリに襲われたトラウマと、両親を殺された犯罪者への怒りがバットマンという存在を作りだす元になるエピソード。
そして敵が操つる幻覚剤のような薬物を受けた時に見る「心に潜む恐怖」の見せ方、
その表現の仕方はさすが「メメント」のノーラン監督、説得力がありました。
このシリーズでは異色の「人間味」のある味付けになっているのが印象的。

その分、アメコミのバットマンらしいハードボイルド性が少なくなってしまうのではという不安を払拭してバットマンの世界を崩さなかったのは見事です。

ただ、敵が最終目的の完遂なるかというモノレールを飛ばすシーン。
ここでは水道水に混入した毒物の気化と、その装置についての説明がちょっと難しくて理解しにくく、ビルに突っ込むか突っ込まないかの時のハラハラドキドキが感じられませんでした。
スケアクロウのビジュアルも今までの敵から比べるとインパクトも低かったですね。クレインはいいキャラだったのに惜しいです。

「正義と復讐は違う事に気付かされ、怒りを抑制した時にはじめて正義は実行できるんだ」という精神は実にアメリカらしいです。

そしていつも書いてしまいますがモーガン・フリーマン、彼が映るだけで場面がしまり重厚になっています。彼のオーラってやっぱりすごい。

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公式サイト  http://www.jp.warnerbros.com/batmanbegins/
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「ネバーランド」
あらすじ…1903年の秋のロンドン。劇作家のジェームズ・バリ(ジョニー・デップ)は新作舞台の興行に失敗し失意の中にいた。そんな折りバリは公園でシルヴィア(ケイト・ウィンスレット)と4人の息子たちに出会う。三男のピーター(フレディ・ハイモア)は、父親の死後自分の殻にこもってしまっていたが、バリはその姿に、自分が幼い頃に作り上げた想像の世界、ネバーランドを思い起こす。子供たちに刺激され次第にシルヴィア家族と過ごす時間が増えていくバリ。創作意欲をかきたてられ新しい劇に取り掛かるが、妻のメアリー(ラダ・ミッチェル)とは疎遠になっていく。

舞台で「ピーターパン」が初公演されてから100年、今も尚愛され続ける物語の誕生秘話を実話を元に映画化されたのが本作です。

<大人になりたくない子供達と決して大人にならない国に住む永遠の少年ピーターパンの冒険>・・・
楽しい子供時代をいつまでも過ごしたいという想いから生まれたのだと思っていた「ピーターパン」が、実は『悲しみ』から生まれたのだと知りました。

幼い頃、兄を亡くし失意の母をどうやったら元気付けられるかと悩み、亡き兄の服を着て母の前に立ったというバリ。
悲しみを乗り越えるために子供時代をネバーランドと言う夢の国に封印して成長してきたのでした。
そして父親を失い、夢と希望を失なったピーターに同じ心の痛みを見つけたバリは、彼のかたくなな心を開こうと本を書く事の喜びと空想の世界で遊ぶ楽しさを教えていくのでした。

ラスト近く、シルヴィアに見せるネバーランドの世界と、フレディ・ハイモアの純な演技に涙をそそられるのですが、
それとは別に心に残るシーンがあります。

長男が母の病状を心配して、なんとか病院に行かせたいとバリに相談にきた時に言うバリの言葉、
「驚いた。君の中の少年が消えた。君はたった30秒で大人に変わった。」と。

自分の事でなく人を気遣い、そのために何が出来るかと真剣に悩んだ時、その時子供から大人に変わるんだとマーク・フォスター監督はバリのセリフを通じて言いたかったのだと思います。
いつまでも子供の無垢な気持ちを忘れて欲しくはないけれど、そういう想いが心に芽生え、大人の階段を上り始める事にも誇りを持ってと。

妻との亀裂や、シルヴィアの母との関係に現実的な大人の問題を感じさせつつ、ピーター達と過ごす時間のバリの穏やかさを対比させて「ピーターパン」の誕生秘話が美しく描かれました。

デップとハイモアはこの作品の後再び「チャーリーとチョコレート工場」で共演することになりますが、
ハイモアの変に背伸びしていない純朴な演技は本作といい「チャーリー~」といい子供らしくて好感が持てます。

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公式サイト  http://www.neverland-movie.jp/
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「真珠の耳飾りの少女」
あらすじ…1665年、オランダのデルフト。タイル職人の父親が失明し家計を支える為17歳のグリート(スカーレット・ヨハンソン)は、画家ヨハネス・フェルメール(コリン・ファース)の家へ奉公に出されることになった。フェルメール家は、気位の高い妻のカタリーナ(エッシィ・デイビス)、彼女の母で家計を取り仕切っているマーリア(ジュディ・パーフィット)、そして6人の子供と言う大所帯だった。やがて、グリートが優れた色彩感覚の持ち主であることに気づいたフェルメールは、アトリエの屋根裏で絵の具を調合する仕事を手伝わせるようになる。そしてフェルメールはパトロンのライフェンから集団肖像画を依頼されるのだが、彼は言う「注文された集団肖像画とは別に、君を描く」と。

フェルメールが1665年に描いたとされる「真珠の耳飾りの少女」・・・一般には「青いターバンの少女」と呼ばれているそうですが・・・は、オランダのハーグにあるマウリッツハイス美術館に常設展示されている実在の絵画です。
けれど、この作品の内容は小説でありフィクションです。
その小説が生まれた経緯は公式サイトを見ていただけばわかると思います。
実在する絵画を元にこれほど真実味のあるストーリーを書いた原作者のトレイシー・シュヴァリエの才能にまず感嘆する思いです。

使用人でありながら、芸術を媒体にして主人である画家フェルメールに尊敬を越えて異性として意識し始めるグリート。
そしてフェルメールにとってもグリートは美的感覚の優れた少女というだけではない存在になっていきます。
その二人の視線、仕草は何も肉体的絡みがないのに
すごく官能的でドキドキさせます。

下の写真はフェルメールがグリートに真珠に耳飾りをさせようと耳に穴を開けるシーンなのですが
この場面でのふたりは言葉が無いにも関わらずまるで愛を語り合っているかのよう。美しい場面です。
そう、「真珠の耳飾りの少女」は絵画の作成エピソードである前にグリートとフェルメールの純愛物語でもあるのです。

印象深いのが妻カタリーナ。気位は高く絵には疎いけれどフェルメールを愛している女性。
愛しているのに自分ではなく使用人をモデルにしたと激怒する姿は誇張されていたものの説得力があり、共感もしてしまいました。
女である以上誰もが同じように感じるに違いありません。

古き時代設定のためとっつき憎さはあるかもしれませんが
どのシーンをとっても一枚の絵画を観るようなタッチで描かれたこの作品。
芸術の秋にと言わないまでも堪能したい作品です。

10月31日までギャオで無料配信中。

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公式サイト  http://www.gaga.ne.jp/pearl/
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「ステルス」
あらすじ…アメリカ海軍のパイロット、ベン(ジョシュ・ルーカス)、カーラ(ジェシカ・ビール)、ヘンリー(ジェイミー・フォックス)。戦闘機ステルスによる、新戦略プログラムに取り組み成果をあげた彼らのチームに、4人目のパイロットが加わることに。それは最新鋭の人工頭脳を搭載した、究極の無人ステルス“エディ(E.D.I.)”だった。訓練中の落雷を受けた事によりエディが制御不能になり暴走を始める。指示に従わずに自ら標的を決め撃墜しようとするのだ。エディの行動を阻止するために、ベン、カーラ、ヘンリーが追撃に向かう。しかし自ら頭脳の進化を遂げたエディを止めることは不可能に近い・・・。

最新鋭の戦闘機ステルス
-----レイダーに感知されないように電波吸収塗料を機体に施し、地上から探知されにくくするなどのさまざまな技術を駆使して特殊設計された史上最強の戦闘機---------
指揮官カミングスは、充分に試験しないままEDIを実戦に使おうとした事でエディの暴走が始まってしまいます。

印象深いのが、中東、そして北朝鮮に対してのはっきりとした敵意。
テロの脅威にさらされ続け、現在北朝鮮との国交問題、核問題に対するアメリカの意志がこの作品の中にくっきりと浮かび上がる形になっています。
「そこは敵地の上空だ。もし墜落したら戦争にさえ発展するんだ」
そう語るカミングスでしたが、あれだけドンパチやってしまったらやっぱり戦争になってしまうんじゃ・・などと映画の中の事なのに気になったりして・・・。

単純だからこそスピード感を申し分なく楽しめたと思うのですが、カーラという存在だけは最後まで違和感がありました。
作品に華を添えたかったのだろうとは思いますが、最新鋭パイロットの3人。男3人でも良かったのでは。
コンセプトを変えなくても恋愛を男同士の友情に変えて描けたし、男の世界として描いた方がもっと納得のいく物になっていた筈。
カーラがいた事によってどこか架空の物語を引きずってしまった感は否めません。

それでものっけからの爆撃戦で固唾を飲み、その緊迫感のまま中だるみなく一気にラストまで突っ走った感じで2時間はあっという間でした。
ストーリー展開としてはそれほど捻りがあるわけではありませんが、
圧倒的な画面のインパクト。
ひとたびステルスが空に飛び立つと一気に緊張感が高まり、そこに起こってくるアクシンデントや、激戦に心臓の鼓動が高まる思いで楽しめました。

エンドロール後の映像があると但し書きしたのは、やっぱり続編を考えているからでしょうか。

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公式サイト  http://www.sonypictures.jp/movies/stealth/
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「スカーレット・レター」
あらすじ…殺人課刑事のイ・ギフン(ハン・ソッキュ)は、妊娠中の妻スヒョンを愛しながらも、美しい愛人カヒ(イ・ウンジュ)との情事を楽しむ日々を送っている。ある日、写真館の主人が殺害される事件が起こり、第一発見者の妻、ギョンヒを取り調べる事に。捜査が難航するなか、ギフンはカヒに妊娠を告げられた。冷たい言葉を浴びせながらも、カヒから離れられないギフン。妻とも愛人とも上手くやってきた筈のギフンの生活はやがて均衡を失い始める…。

今年の2月に自殺を遂げたイ・ウンジュの遺作になった作品です。
その頃「ブラザー・フッド」を観て間もない時で、このニュースを聞いた時はとても驚いたのを覚えています。

彼女がこの映画での肌の露出度が高い事にだいぶ心を痛め、それが自殺の要因になったというのは有名な話。
日本人にとってはこの程度はもう慣れっこと言うか、決して大胆な塗れ場という印象はありませんでしたが
韓国人の彼女にとっては充分過ぎるほどに「濃厚」な印象で耐えがたいものがあったのかもしれません。
そう言うものに慣れてしまっている自分達の方が嘆かわしいのかも。

ギフンとカヒにある事件が起こってからは、ギフンの追い詰められた人間の弱さが上手く表現されていたと思います。
その後、裏に見えてくる人間関係の逆転劇には意外性があって
後半はストーリーに引き込まれていきました。
妻と愛人という2人の立場をうまく伏線にしていますね。

ただ、<殺人事件>と<ギフンと女性2人の関わり合い>が入り組んだストーリーなのですが、3角関係の部分の方にインパクトが強いため殺人事件の展開が薄い印象になってしまいました。魅惑の写真家婦人が多少ギフンの脳裏に入り込んでくるものの婦人の存在が今ひとつ曖昧です。私生活に直接的に関わってはこないので、話が2分化されてしまった印象を受けました。
サイドストーリーとして観る分には丁度いいのでしょうか。

どうしてもイ・ウンジュ演じるカヒに目がいってしまいますが、この物語の鍵を握るのは実は妻のスヒョン。演じるソン・ヒョンアはその役割をしっかり担っているので注目です。

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「25時」
あらすじ…ドラッグディーラー、モンティ(エドワード・ノートン)は、何者かに密告され麻薬捜査当局に逮捕された。25時間後には7年の服役のために収監される。その中で彼のような“イイ男”が受ける仕打ちは火を見るより明らかだった。モンティは最後の自由な夜を過ごすため高校教師をする親友ジェイコブ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と株式ディラーのフランク(バリー・ペッパー)に声をかける。アパートでは恋人ナチュレル(ロザリオ・ドーソン)が待っているが、モンティは内心、密告者は彼女では? と疑っていた。
彼の選択肢は3つ。「服役」「逃亡」「自殺」・・・。そしてモンティは朝を迎える。


瀕死の犬を助けるオープニング。
この場面、なんとなく見過ごしてしまいましたが、観終わった後にモンティの人生にオーバーラップしているかのように感じられて来ました。
「どん底の状態の今の自分を誰か救いあげてくれないか」と叫ぶ彼を象徴しているかのようです。

罪を負った男が収監されるまでの25時間をどう過ごしたか・・・という一風変わった視点で描かれたこの作品。
大きな出来事が起こるわけではありません。
父と語らい、心を許せる親友と最後の夜を過ごすのです。
けれどそこには<収監されたら、檻の中では屈強な男達にもてあそばれるのが目に見えている>そんな絶望感がくっきりと見て取れます。

モンティの自由な最後の夜は、何の術もなくただ楽しい時間を過ごさせたいと願うフランクと、教え子に恋心を抱くジェイコブの苦悩の一夜でもあります。親友であるが故の苦悩です。

『人生にやり直しはきく』と誰かが言っても、7年間の刑務所暮らしは彼の人生のやり直しの希望すら奪ってしまうのです。

『この顔を醜くしてくれ』と懇願するモンティと『できるわけがない』と泣きながら殴るフランクのシーンは胸が詰ります。

ラスト、父親の独白と共にモンティの再起の人生が映し出されます。
愛する家族を得たモンティです。そしてラストカットの車の中のモンティ。

あれは、幸せなその後の人生を過ごしたという解釈ではなく、そういう儚い夢を父が描きながら刑務所に向かう姿で、「人生には取り返しがつかないんだ」と締めくくったと解釈したのですが。どうでしょでしょうか・・・

フランクの部屋から見えるグラウンド・ゼロもなんとも印象的です。

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公式サイト  http://www.25thhour.jp/
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「炎のメモリアル」
あらすじ…ボルチモアの穀物倉庫で大規模な火災が発生。ベテラン消防士のジャック・モリスン(ホアキン・フェニックス)は12階に取り残された生存者の救出にあたる。無事救出成功した直後背後で爆発が起こり床が倒壊。ジャックは数階下に落下し負傷。身動きが出来なくなってしまう。救助を待つ間彼の脳裏には今までの懐かしい記憶が蘇るのだった。一方署長マイク(ジョン・トラボルタ)はジャック救出の為に隊員達を建物の中に送り込む。隊員達も必死にジャックの救出に乗り出すのだった。

ストーリーの展開がいいです。
最初からクライマックスのような盛り上がりを見せ、主人公のピンチ。
もうそんな事になっちゃうの?と思うと彼の今までの人生がリバースする。
新人をからかう仲間達のお茶ら気がフッと緊張感を緩ませてくれるかと思うと、壮絶な火災現場と事故。幸せな時間と壮絶な時間が交互に挟まれ、緩急の度合いが絶妙に組まれています。

「何故炎の中に飛び込んでいけるのか」という問いかけが何度か出てきます。
「人を助けるためだ」という確固たる信念を最初は言葉にするのですが、親友を失い、家族を不安にし、自分の命がいつ終わるのかと言う恐怖が次々とジャックを襲うと今度は問いかけに「答えられなく」なってしまいます。

消防士という職業に就いている限りいつも死と隣合わせだとわかっていても「誇り」だけではどうしようもない、彼らの本音がそこにはあります。
けれど失った仲間の追悼はやはり「炎の中の人を助ける事なのだ」と気づいた時、信念はより深いものとなり彼ら自身を支える糧になるのでした。

そんな強さを持った彼らは素晴らしい。

9・11同時多発テロ事件で活躍した消防士に敬意を表して作られた作品だそうです。
ホアキンは実際に消防士の訓練を半年受け、はしご隊員の任務に1ヶ月従事したとのこと。
その実体験からくる彼の「強さ」と消防士への「尊敬の念」がこの映画に反映され深い感動を与えてくれたと思います。
ジョン・トラボルタのいつになく自分を誇示し過ぎない演技も作品の質を上げてました。

スペククタル映像だけに偏らず、友情、家族愛により比重を置き、自分だけではない家族の不安をもクローズアップしたヒューマン劇になっており、深い感動を呼び起こしてくれる作品です。

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公式サイト  http://www.honoo.jp/
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「TAKEN」
あらすじ…1944年8月、空軍パイロットのラッセル・キーズはドイツ上空で戦闘に青い光を見る。1947年、帰郷したラッセルは結婚し、男の子の父となっていたが、激しい頭痛と悪夢に毎夜、悩まされていた。何度となく自分が宇宙人に誘拐され、なんらかの実験台となったことを知った彼はその謎を解くために家を出るのだった。

同じ頃、ロズウェル事件の責任者である米陸軍情報部大尉のオーウェン・クロフォードは、独自に調査を初めていた。墜落現場から拾った未知の合金でできた金属片を手に入れ、少佐の地位と極秘プロジェクトを手に入れる。宇宙人の地球侵入の真相を究明するために力を注ぐのだが・・・。

墜落現場にほど近い農地に住むサリー・クラークは、怪我をし納屋に隠れていた見知らぬ男を助ける。ジョンと名乗るその男の優しさに触れ、2人は次第に心を通わせていく。サリーに自分が宇宙人であることを告げたジョンは彼女の元を去るが、サリーは自分が妊娠していることに気付くのだった。

異星人に何度も誘拐され過酷な運命に翻弄されるキーズ家、執拗に宇宙人の謎を追い続け、運命を狂わすクロフォード家、宇宙人と交流を持ち、数奇な運命に身をゆだねるクラーク家。50年に渡って繰り広げられる、3つの家族の3世代以上にまたがる壮大な物語。


2003年、エミー賞で数多くの受賞を果たした海外ドラマです。

3世帯、3世代に渡る50年もの長いドラマですが、その長い年月の中に何故宇宙人達が地球にやってきたのかとの謎を解く鍵がある。その真相がわかるラストは、「そうなるだろう」とわかっていながら胸にグッと来る感動を覚えました。
スピルバーグは、それまでに「E・T」のように宇宙人との友好的な作品を描いていますが、このドラマは友好よりも「侵入」におののく人間の姿を描いているところに惹き付けられます。

特にオーウェンの姿が印象深いです。彼は宇宙人侵入の真相を付きとめようとするあまり、ジェイコブ少年の秘めた力により「全ての記憶と全ての恐怖」を見る事になります。
恐怖と対峙したオーウェンは次第に「宇宙人」の力の前になす術を無くしていくのですが、その抑えきれぬ「究明」の意志を子供が、そして孫が受け継いで行く皮肉さに、観るものは違う意味で「おののく」のです。

真相がわかるまで追究していく、それが「人間」でもあるのでしょうか。

一人一人の人生のエピソードが丁寧に描かれ奥行きを感じるのはドラマならでは。スピルバーグは、「宇宙人と人間」を描く前にこの「人間ドラマ」こそ描きたかったのがよくわかります。

そして後半にやっと出てくるダコタ・ファニングの切ない演技が素敵で、彼女の子供ながらにして持っているその演技センスには静かに感動するばかりでした。

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参考サイト  http://www.axn.co.jp/taken/index.html
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「シン・シティ」
あらすじ…愛など消滅し犯罪以外は何もない“罪の街=シン・シティ”。救いなどなかったはずのシティで、その夜、3人の男が絶滅したはずの愛と出会う。屈強な肉体と醜い傷跡のせいで、プロの女も近づこうとしない前科者マーヴ(ミッキーローク)に愛をくれたのは高級娼婦のゴールディー(ジェイミー・キング)だった。彼女を殺され罪を着せられたマーヴは復讐を誓う。
整形し娼婦街の自警者となって夜をさまようドワイト(クライヴ・オーウェン)は恋人に付きまとう男ジャッキー・ボーイ(ベニチオ・デルトロ)に危険なものを感じ、追った先で女自警団と共に壮絶な銃撃戦が始まる。
8年前、引退の夜に凶悪な幼女連続殺人犯から救い出したハーディガン刑事(ブルース・ウィルス)は19歳に成長した少女ナンシー(ジェシカ・アルバ)と居酒屋で再会するが黄色い不気味な男になおも捕らえられ・・・。


映画には全く先入観無く観た方がいい作品と、ある程度その世界のコンセプトを知った上で観た方がいい作品とがあると思います。
その2種類に分けるとしたら「シン・シティ」は間違いなく後者でしょう。
なにも知らずにこの映画を観たならば面白みは半減。
全編通してほぼモノクロの映像の事に違和感を覚え、古ぼけたイメージをもってしまうかもしれません。
次に映し出されたアニメ画像は配役キャストに似せて描かれたものだと思ってしまうでしょう。
そして、最後までなんとなく画面を観て終わってしまう・・。
これほど勿体無いことはありません。

この映画が1991年から連載されたフランク・ミラー作のアメリカン・コミックの実写化で、ずっと映画化を拒み続けたミラーを監督ロドリゲスが原作の世界観に忠実に描く事を条件にして口説き落としたものであること。
ミラーをダブル監督に招き、映像はまさにコミックのコマを映しこんだように配役の立ち位置、背景までそっくりに作り上げるというこだわり抜かれた作品です。
この事を知らずして観ては観る甲斐がないと言うものです。

モノクロとポイントカラーの今まで観た事のない映画の世界の意味が見えた時、この作品はなんてエキサイティングなんでしょう。
アニメと映画が融合した本作はまさに初体験でした。

エピソード3つからなるオムニバスで、3人の男が交差するハードボイルドです。
どのエピソードも刺激的でしたが特にマーヴのエピソードが好きです。
その中に登場するサイコキラー、ケビン(イライジャ・ウッド)がすごい!
美女の人肉を食べる殺人鬼は映画の中で一言も発しません。なのにものすごい存在感と圧迫感。そして壮絶な終わり方が見ごたえありました。

意外にもスプラッター系ホラー色が強く、その手が苦手な方が観ると色がないとは言えかなりきついかもしれません。R-15だなんて劇場で初めて知りました。

キャストは皆、先に書いたように原作の絵にとにかく似ています。びっくりです!しかもこの顔ぶれは豪華ですよね。原作アメコミが手に入るものなら読んで、映画の場面と見比べて見たいと切に思います。

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公式サイト  http://www.sincity.jp/main.html
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「マシニスト」
あらすじ…機械工のトレヴァー(クリスチャン・ベイル)は、原因不明の極度の不眠症で1年間ほとんど眠れずにいた。ある日、新入りの溶接工、アイバンに気を取られ、仲間の腕を機械に巻き込む大事故を起こしてしまう。しかし上司や同僚は、アイバンという男は居ないと言う。自宅の冷蔵庫に身に覚えのない不気味な首吊りゲームの絵が張られたり、修理中に急に機械が動き出すなどおかしな事が続き誰かが自分を陥れようとしていると信じ込むのだった。娼婦のスティービー(ジェニファー・ジェイソン・リー)、空港の喫茶店のマリア(サンチェス・ギヨン)に癒され、なんとか理性を保とうとするのだが、またも目の前にアイバンが現れて・・・

「セッション9」のブラッド・アンダーソンが監督と知った時からこの作品は観たかったです。「セッション9」のダークなストーリー性が好きで、その迷宮的でしかも真実がわかるラストの唸らせ方は絶妙でした。
「マシニスト」も期待にそぐわずその迷宮の中にポーンと放り込んでくれました。

冒頭の死体を処理しているトレヴァー。ハングマンゲーム(首吊り人形の絵が完成する前に、指定した単語の「つづり」を当てられれば勝ちとなる文字当てゲーム。使われていると思われるアルファベットを指定し、それが実際に使われていれば、アンダーバーに文字が入り、使われてなければ人形が首を吊られていく。首が吊られるまえに単語をあてれば勝ち)、冷蔵庫からの流れる血。赤い車の持ち主・・・・
などキーワードになるものが多く、サスペンスの要素がぎっしり。

人間が眠らずにいられる日数と言うのは記録では11日間といいますからこの「1年間も眠れない」という事が果たしてありえる事なのかと考えてしまいましたが、ここにも「1年間」に意味があったんですね。
伏線がとても上手く並べられています。

単に不眠症から来る妄想かと思われた裏に思いもしなかったラストが待っていて今回も「なるほど~」とブラッド・アンダーソンの世界に惚れ惚れしました。

クリスチャン・ベイルはこの作品に惚れ込み体重を限界と言われたマイナス25キロを越えマイナス30キロの減量に成功。
ガリガリにやせ細った身体は、ここまでやるかと思うほど。プロ根性ですね。
しかもこの後「バットマン・ビギンズ」を控え、5ヵ月後には39キロ増量しマッチョな身体を作り上げたというのだからものすごいです。

クリスチャン・ベイルのこのプロ根性無くしてこの映画は成立しなかったし、彼じゃなければ演じられなかったのだろうなと思います。

おどろおどろしくない程度にホラーテイストもあり、完全ホラーより内面的なリアル感が感じられ申し分のないサスペンス作品です。

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公式サイト  http://www.365sleepless.com/index.html
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「野ぶどうのティッシュボックス」
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素材はシンプルですし、一見単純に見えるモチーフですが
食べ物など実在して比較対照できるようなモチーフは「それに見えるかどうか」で決まるので逆に難しいです。
ぶどう部分だけで6色を塗り重ねています。
アクリルはオイルと違って混色はしてもグラデーションを出すために塗り重ねが多い分時間と手間が掛かります。
小さい円の中のサイドローディングを描く技術が要求され、意外にも初級ではなくて中級以上のデザインです。



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