ai~ずRoom
映画の鑑賞とトールペインティングの作品の記録。 そしてささやかな日常日記。
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  • 映画大好き♪
    特にサスペンス、ホラーが好みですが、社会派、戦争物、感動物、ジャンルは問いません。
    旧作、新作に関わらずいい作品と出逢いたくアンテナ張っています。
    お気に入りの一本、是非是非教えてください。

    映画の話で盛り上がりましょう~♪


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「スリング・ブレイド」
あらすじ…9歳の時に母親とその不倫の相手を殺害し、知的障害の為施設に収容されていたカール・チルダース(ビリー・ボブ・ソーントン)。退院する日が来て25年ぶりに故郷へ戻ったカールは、コインランドリーでフランク(ルーカス・ブラッグ)少年に声を掛けられ知り合う。施設所長の計らいで町の修理屋に住み込みで働く事になるが、フランクと仲良くなりその後彼の家のガレージに住む事に。父親を亡くしているフランクは、カールと過す時間に安らぎを感じ彼を慕うのだった。一方のカールもフランクには心を開き、母親、そして町の人々とも次第に触れ合いを深めていく。しかし、母親の恋人の粗暴さを目の当たりにし、大事な友達のフランクを守ろうとある決断をする・・・。

1997年のアカデミー賞で主演男優賞と脚色賞にノミネートされ、見事最優秀脚本賞に輝いた作品。

ビリー・ボブ・ソーントンは監督、脚本、主演をこなしています。

とにかく驚いたのは、ビリーの素顔と「カール」が特典映像で彼を観た時にまったく重ならなかった事。まったく顔つきが違うのです。同一人物とは思えません。
「モンスター」のシャーリーズ・セロンが全くの別人になったのは特殊メイクの力による所が大きかったのですが、ビリーの場合、顔や姿・形になにか特別なものを仕掛けたわけではありません。
その姿が監督ビリーから、役者ビリーに変わる時のその変幻は芸術的とも言えます。3役を完璧にこなした彼の才能に脱帽です。

始まって直ぐにカールが何故殺人を犯したのか彼の口で語られます。
この部分で再現映像などは無いのですが、かなり衝撃的です。
「もう殺すべき相手はいない」という言葉と彼のアップシーンに、この言葉が意味合いをもっているのがわかります。
そしてフランクの母親の恋人が、母親やフランクに暴力的だとわかった時、その先にあるものには予測はつきます。

9歳の犯罪の時には「悪い事」と認識していなかった彼が、聖書を勉強して「殺人は悪い事」だと知ります。
そしてカールはフランクに言うのです。
「子供が罪を背負ってはいけない。大人が罪を背負うものだ。」・・・と。

決断に辿り着くまでのカールの思考が何ともピュアで、哀しいです。

個人的ではありますが、カールが窓辺に立って外を見るラストカットでは、窓の外にフランクが立っていて欲しかったです。

過去と向き合い、今と向きあったカールの感情に深く考えさせられて、いつまでも余韻に浸る作品でした。

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参考サイト  http://www.jvtacademy.com/dobashi/houston/eigatushin29.html
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「オーシャンズ12」
あらすじ…前作で大金を奪われたカジノ王テリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)が「利子をつけて2週間以内に奪った金を返さなければ命は無い」とダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)に言ってくる。否応も無くバラバラになっていた仲間たち(ブラッド・ピット、マット・デイモン、ドン・チードル、カール・ライナー)を呼び集める。彼らは3つの大掛かりな強盗をもくろみヨーロッパに向かうが、 いざ本番という時に「ナイト・フォックス」という強盗に出し抜かれてしまう。自分が強盗の一番だと追っているナイト・フォックスであるフランソワ(ヴァンサン・カッセル)はオーシャンに盗み合いを提案。しかしユーロポールの美人捜査官イザベラ(キャサリーン・ゼダジョーンズ)が邪魔に入り・・・。

これだけの面々が揃っているとミッションイン・ポッシブル宜しく、それぞれの得意技を競い合うように強奪作戦を展開させるのかと思ったらなんだか妙に静かな展開。

前作で10人の紹介にずいぶん時間を費やしてしまい、今回はそれを一切排除した分すっきりとすぐに本題に入り良かったのですが、今度はあっさりし過ぎていて「11」を忘れてしまっているとメンバーの顔すらよくわからない状態に。
それぞれの特徴が生かされて無い気がして残念です。やっぱりこの人数は多すぎじゃないでしょうか。
一番目を見張る技を見せてくれたのは敵のフランソワが防犯システムをかいくぐる美しい踊りのような軽業だったというのは寂しいです。

ストーリー展開の中、笑わせてくれたのはテス(ジュリア・ロバーツ)が「ジュリア・ロバーツ」に化けるという下り。
意外な大物俳優が登場してびっくりしました。
ここらへんのノリの良さが全体に欲しかったですね。

最後の最後に「してやったり」の仕掛けにはなかなか意味がわからず苦戦しましたが、もう一度最後を見直してやっと理解しました。
鮮やかにその手の内を明かしてくれていたら(いえ、鮮やかに明かしているのかもしれませんが)スッと理解できなかったため、歯切れの悪さを感じました。

キャストが慣れ親しんだ仲間と気楽にこの映画に望んだからなのか、画面に緊張感が乏しく、続編を作った意味が今ひとつ感じられない作品でした。
イザベラが仲間に入りまた続編が?う~~ん・・・。

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公式サイト  http://oceans12.warnerbros.jp/
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「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」
あらすじ…ある日、海辺で遊んでいる時に自宅が火事になり、両親が焼け死んでしまった3姉弟妹、ボードレール家のヴァイオレット(エミリー・ブラウニング)、クラウス(リアム・エイケン)、サニー(カラ&シェルビー・ホフマン)。長女のヴァイオレットは天才発明家、智恵とひらめきで日常の発明品を作るのが大好き。長男のクラウスは本の虫で、普通の人が一生かかっても読みきれない量の本をすでに読破している。末っ子のサニーは噛むことが大好き、どんなものでも噛み付いたら離さない女の子。身寄りの無い3人は遠縁の親戚オラフ伯爵(ジム・キャリー)が預かることになる。伯爵は三姉弟妹の巨額な遺産をかすめとろうと次々と三姉弟妹に次々仕掛けてくる。

色調が「ハリポタ」を思わせるカラーで、ファンタジー寓話の本の中に入り込んだ感じです。

親にも死なれ、あちこち親戚をたらい回しにされたあげくに自分達までも殺されかける確かに不幸な姉弟妹。
けれど、それを機転を利かせて乗り越えていく彼女らは笑顔さえないものの悲惨は感じられません。
それは原作の陰湿なトーンを下げてだいぶやわらかく描いたからとの事です。
家族で観る映画にこだわったのかもしれません。

この題名で描くなら原作にもっと忠実になっても良かったかもしれませんね。
観る者は3姉弟妹の哀れ過ぎるどん底を描いた一風変わった映画を観たい好奇心でこの作品を観るはずだから。
それがファンタジーらしさを大事にしたためにそこまで悲惨に描く事ができずに「3人負けるな!」という程までの思い入れが出来なかった感じはします。

・・・と、映画タイトルとストーリーを見比べてしまうとそんな評価をしてしまうのですがなんと言ってもジム・キャリーの変装ぶりが楽しませてくれました。
彼の顔芸(?)は「マスク」で培われたもの?っていうくらいよく動いてます。役作りにはそうとう力をいれた事が伺い知れるところです。
彼の演技がこの作品を「ファンタジー」に仕上げたと感じるくらい素敵な演技を見せてくれてます。
すごく悪人で嫌なやつなんだけど、子供達に「これはキャラ」とはっきりと伝える力がありました。

そう、先にも書いたようにこの作品は1冊の童話を子供達に読み聞かせるような感覚で観るとすごくいい。「白雪姫」みたいに。

「不幸」を観たい「大人」には物足りない作品ですが、我が家を無くして絶望する子供達に「3姉弟妹が揃ったところが我が家だよ」と兄妹の大切さを唱えている、そんな可愛い3姉弟妹のメッセージある冒険ものとして子供と観るには丁度いい温度だと思います。

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公式サイト  http://fushiawase.jp/

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東京ゲームショー2005 IN 幕張メッセ
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9月17日(土)~18日(日)一般公開された「東京ゲームショー2005」(16日はビジネスデー)
今年も大盛況だったようです。
初日17日は6万7千人を動員したとのこと。
今日も下の写真の写真の通り人、人、人!

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今年会場での一番の目玉は『XBOX360』

どんどんゲームの映像が本物志向になりつつある中で、XBOX360の映像は本当に「進化」しています。
当初XBOXが発売されたときは「高価」だという事もありましたがPS2のように市場に浸透して行かなかったのは
「このゲームをやりたい!」と思わせるソフトが今ひとつ無かったところにあると思います。
が、今回XBOX360と共にリリースされるソフトは、どれも本物志向そのもの。
ゲームマニアではない者でさえも見とれてしまうソフトです。
「N3ーNINETY-NINE NIGHTS」のかつてない大軍勢との派手な戦闘シーン。
「DEADRISING(デッドライジング)」のリアルすぎるゾンビとの対決。
待望のシリーズ最新作「バイオハザード5」
グラフィックの質感が俄然UPしている「真・三國無双4」
あらゆる時間帯を再現された「首都高バトル」
どれをとっても是非直接味わいたいゲームワールドです。

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そして今回特に注目したのが「モバイルコンテンツ」「オンラインコンテンツ」が急速に増えた事。
その中でも興味を持ったのが下の写真の機器。単なるゲーム機に見えますか?

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実はこれ、今韓国で現在開発中の携帯電話です。
普段は閉じてまったく普通に通話も出来ればメールも出来るのですが、
こうして横開きにするとまるでそのままのゲーム機になってしまうんです。

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音楽携帯の次ぎはこれが来る!そう思いますよ!
これが日本で発売されたら小学生層から30代くらいまでユーザーを取り込むのではないでしょうか。どこの会社から出てくるのでしょう。開発が待たれます。

来年のゲームショーも今から楽しみです。


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「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN」
あらすじ…PSゲームソフト『FF VII』では、インターネットなどでもあらゆる議論を呼んだエンディングから2年、繁栄の極みにあった魔洸(まこう)都市「ミッドガル」は廃墟と化したが、人々は再建への道を確実に歩んでいた。だが、「星痕(せいこん)症候群」と呼ばれる謎の病が人々むしばんでいた。デリバリーサービスを営みながら孤児と共に静かに暮らしていたクラウドは、先の戦いで大事な仲間達を失ってしまった心の傷に心を閉ざしていた。ある日、「神羅」カンパニーの社長からカダージュと呼ばれる男からの護衛を依頼される。凶暴な彼らの魔の手は、クラウドと共に住んでいた孤児たちにも伸びる。その目的は何なのか。「おかあさんはどこ?」と迫る彼ら。避けようのない戦いの火蓋が切られる。

フルCGで描かれるアニメーションですが、もうアニメショーンの域は超えてしまっています。これはもう芸術。
質感、光と影、動き、スピード、全てがリアルで繊細です。
手に透けて見える静脈、水たまりに足を踏み入れた時の水しぶき、動物の毛のふさふさ感、どれもが完璧。

口の動きはパクパクと動くだけではなくて日本語の発音と全く同じに動くし、目の微妙な動きまで再現されていて、実写と見まごうばかりです。

そしてカットごとのアングルは撮影クルーがいるのではと思ってしまう練りに練られたもので迫力に圧倒されます。
一度実写で撮影してからCG化にするという手法がとられているのかもしれません。でもそうしたらものすごい時間と手間がかかりますよね。
その製作過程が是非とも知りたいです。

ストーリー的には「FF7」の世界観をよく知らずに観たので、やはりゲームをやっているやっていないのとで入りこみ方の違いは出ると思います。でもDVDには特典映像として「FF7」のムービー部分を繋ぎ合わせたダイジェストが挿入されているので、観終わった後にチェックして見るだけでもあたしはだいぶ理解できました。

キャラはかっこいいし、「マトリックス」のような実写でも、「AKIRA」のようなアニメティックでもない、フルCGという新しい世界が誕生して熱烈なファンを呼び込むと共に世界からその技術が注目される作品にまちがいありません。

どこをとっても手抜きなど微塵も感じられない映像。劇場公開されずセルDVDのみですがお金を出しても大満足の1本です。

この素晴らしい映像を<隅から隅まで見落とすな!>

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公式サイト  http://www.square-enix.co.jp/dvd/ff7ac/
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「セルラー」
あらすじ…息子を学校に見送った生物教師のジェシカ(キム・ベイシンガー)は、突然自宅に押し入った見知らぬ男たちに誘拐されどこかの家の屋根裏に監禁される。部屋の電話をハンマーで壊され通信手段を断たれたジェシカは、粉々になった電話のワイヤーを接触させて信号を送ると、ライアン(クリス・エヴァンス)という青年の携帯につながった。「切れたらおしまい」との緊迫した声に、幾度となく切れそうになる電波を持たせながら、ジェシカを救おうと奔走する。

巻き込まれ型サスペンスの本作。
「切れない」状態の電話と言えばコリン・ファレル主演「フォーン・ブース」が公衆電話を切ることが出来ない切迫感を見せ記憶にあたらしいところです。
「フォーン・ブース」は「固定」された電話なだけに、変化に乏しかったですが、携帯電話と言う「移動」出来るアイテムなだけに「セルラー」はカーアクションシーンあり、逃走シーンありで画面の変化があり飽きさせはしませんでした。

けれど、誘拐され監禁されたのに猿ぐつわも縛られもせず放置状態というありえない状況設定はいかがなものでしょうか。助けを求めて叫ぶことさえしない主人公はあまりに不自然。
ありえないキャラクターとか、ありえないアクションシーンとかは、映画の世界、映像の世界と割り切れるものの、
サスペンスと言う「状況設定」が命と言える中での、ありえない状況設定は本編全ての内容を白けさせてしまいます。

悪徳警官の暴露も早くてひねりが無く盛り上がりに掛けました。
ただラストは携帯だからこその機能を上手く使っていて粋ではありましたが。

ライアンがあれだけ頑張っても一番かっこよかったのは一介の警官ボブって思ってしまったのはあたしだけでしょうか?

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公式サイト  http://www.herald.co.jp/official/cellular/
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「容疑者 室井慎次」
あらすじ…新宿で起きた殺人事件。被疑者の警官は事情聴取中逃走し事故死してしまう。決着したかに見えたが捜査本部長を務めていた室井(柳葉敏郎)は疑問を拭いきれず捜査を続行する。その頃、被疑者の母親が捜査の行き過ぎを指摘し、室井を告訴した。留置された室井の弁護についたのは、法律事務所の新米、小原久美子(田中麗奈)。灰原弁護士(八嶋智人)を相手に、久美子は室井の釈放に奔走するが、その頃警察機構内では意外な思惑が交差していた…。

「交渉人 真下正義」を観た後は、本作もまた難解な事件に絡み、室井がその犯人を追うイメージがあったのですが、今回は「事件」というよりも、警察機構内の権力争いに室井慎次が単に呑み込まれたような構図でシリアスでした。
「真下」と関連性が無い事は見聞きして知ってはいましたが、この近い時期の公開で関連性が無いのはもったいないというより盛り上がりに欠けたようです。

室井と言う男を中心に描こうと思うとどうしても堅いイメージで話もシリアスになってしまうのだろうけれども、「真下」の時のようなスリル感がなく、淡々としていて面白みに欠けました。

辞表を出してまで真相を追おうとした室井ですが、彼は何か行動しましたっけ?真相を探り出したのは結局、真矢みき演じる所の沖田警視正ですし・・・。彼の洞察力の鋭さが生きていなかったと思います。

恋人に絡んだ過去の事件は興味深く(恋人の日記が発刊されるそうです)スピンオフとして室井慎次と言う人柄をクローズアップするにはこちらのエピソードの方がずっとシリアスでこの部分こそ再現映像で見せるなどして欲しかったです。

軸になる事件があまりにお粗末で「そんな事件の為に室井がふりまされたのか」と哀川翔演じる現場刑事も嘆いていましたが、盛り上がりのないまま事件が終わってしまい見ているこっちもがっかり。

そして大事な箇所でなんて言っているのか声割れや、モゴモゴで聞き取れなかったのもあたしとしてはマイナス点でした。

せっかく「真下」でスピンオフの流れが出来たのに少し萎んでしまいましたね。
でも、また誰かのスピンオフが出来たらやっぱり観てしまうんだろうな~・・・。ただし、青島にはちょこっとでもいいから顔を出して欲しいものです。彼が出て来ないのは管轄が違うからと前提を置いたにしても違和感がありますから。

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公式サイト  http://www.odoru-legend.com/suspect/
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「深紅」
あらすじ…12歳の修学旅行中に松葉泰子の父と母、幼い2人の弟は顔を砕かれて惨殺された。旅行先から遺体に面会するまでの4時間がトラウマになり泰子はその時間を追体験する発作を持つようになる。8年後・・加害者の都築則夫(緒方直人)が死刑確定した事を知った泰子(内山理名)は加害者の同じ年の娘未歩(水川あさみ)と会う決意をする。正体を隠し未歩に会い、夫(内田朝陽)の暴力に苦しんでいることを知った泰子は、殺人のアリバイを手伝うと申し出る。

昨年亡くなった野沢尚氏の遺作となった同名小説の映画化です。

加害者の娘は「親の罪は受け継がれる」と自分の存在を否定して育った。
被害者の娘は「家族を奪った加害者への憎しみを癒すことなく」育った。
泰子は加害者の娘未歩を憎いし殺してやりたいと思うものの、それができない為、未歩自身を殺人者に仕立て上げようと画策するのでした。
その心理が説明的ではなく観る者に推し量らせています。

そして8年前の松葉家一家惨殺事件の真実が浮き彫りされた時、「被害者」と「加害者」の境界線はどこにあるのだろう・・どちらが「被害者の娘」で、どちらが「加害者の娘」なのかと深く考えさせられました。

緒方直人の狂気の姿は真に迫る物があってこの作品の一番重要なポイントにありながらその大事な部分をしっかりと演じ切っており見事でした。
顔を砕くという残忍な犯行、始めは殺すつもりではなかったと言う謎。人間の怒りと憎しみがどうして暴走して行ったのかを如実に再現されていく点に引き込まれました。

そして、泰子と未歩のキスシーンではホロリ。
ラストカット、電車の中での未歩の携帯画面を見た時に、もう一つの隠された事実が衝撃でした。

「運命に翻弄される2人の少女」の主題の裏にある「罪と罰」の行方をあなたは見極める事ができるでしょうか。

終わり方はやや綺麗過ぎた感がありますが、鮮烈な印象を残す作品でした。

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公式サイト  http://www.shinku.jp/site.html






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「チャーリーとチョコレート工場」
あらすじ…両親と両祖父母と一緒に、傾いた家で細々と健気に暮らすチャーリー(フレディー・ハイモア)。世界中で爆発的な売り上げを記録しているウォンカのチョコレート工場長であるウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)が世界中の子供達の中から5人を工場に招待すると言う。実は世界一のチョコレート工場でありながらこの15年間誰も工場に人が出入りしているところを見たことがないという謎の工場。チャーリーも行きたくて仕方がないのだが、貧しい彼は1年に1回誕生日の日にしか食べられないのだった。そして1週間早く両親が誕生日プレゼントとしてチョコを買ってきてくれて・・・。

ティム・バートン監督の作品と言えば一番好きなのが「ビッグ・フィッシュ」。あのおとぎ話のような中に切ない親子愛が美しく描かれていてとても素敵でした。
「ビッグ・フィッシュ」がティム・バートン監督ならでこそ描けた作品ならば「チャーリーとチョコレート工場」もティム・バートン監督だからこそ描きあげられた世界ではないでしょうか。
夢溢れる工場の中はCGではなくて本物のセット。
ポップで色とりどりの不思議な空間は、今の技術ならCGで処理すれば楽に描ける所なのに、セットにこだわったとの事です。
そのセットの中でジョニー・デップや役者である子供達はチョコレート工場を直接目で見て、直接肌で感じて、その空気の中で
生き生きと演技をしたに違いありません。

幸運に5人の子供が選ばれますが1人は食い意地の張った肥満少年、2人目は大金持ちのわがまま娘。3人目はステージママともども賞取りに執念を燃やす娘。4人目は頭の良さをひけらかすゲームオタク少年。
この個性的過ぎる4人の後最後に選ばれたチャーリーは何のとりえもない運だけの少年。

彼が誰よりも幸運になるわけですが、その幸運に導くもの・・・それがこの映画の一番のテーマです。

ダメな親子が1組ずつ制裁(?)を受けるのは戒めが込められており、おとぎ話にはかならずあるパターンですね。
中には観ているこっちも身につまされるパターンがあったりします。
さて一緒に観に行く親御さん、どれにも充てハマらずに全て笑って観れるでしょうか?

ジョニー・デップはやはりこういうどこかおとぼけ感のある役がハマります。「カリビアン・パイレーツ」の海賊同様、ウィリー・ウォンカ役も彼を輝かせたぴったりの役柄だと思います。
5人の子供達は子役と言えども彼らも主役。演技に優れていてあちらの層の厚さを改めて感じます。

笑いあり、ほのぼのありとファンタジーの世界にたっぷりと浸り、映画館から帰る足取りはきっと「チョコレート工場」からの帰り道と錯覚することでしょう。

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公式サイト  http://charlie-chocolate.warnerbros.jp/




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「マッハ!!!!!」
あらすじ…タイの片田舎、のどかなノンプラドゥの村で、人々を災いから守ってきたオンバク像が首を切り取られ盗まれてしまう。犯人は村の出で、今はバンコクで密輸団の手先となっているドン(ワンナキッド・シリブッド)という男だった。災いを恐れる長老たちが取り返してくれる者を募った時、村一番のムエタイの使い手である青年ティント(トニー・ジャー)が引き受けるのだった。バンコクへと向かいまず長老の息子ジョージ(ペットターイ・ウォンカムラオ)を訊ねる。しかしいかさまし師の彼に持ち金を取られる事に。彼を追って違法格闘場に行ったティンはお金を取り返すためにリングに上がる。

「CGを使わない」「吊りロープを使わない」「早回しを使わない」「スタントを使わず全て本人が演技をする」

「マッハ!!!!」はアクション映画の今の当たり前を打ち破り、全て原点に返って「生身の実演」にこだわった作品です。
もう、これだけで観たくなりますよね!

ストーリーは特別凝っているわけでもなく、単純ではありますがそれもストレートに技に酔えてOK。
トニーはジャッキー・チェンに憧れてアクション俳優になったと言いそのアクションは本物です。

格闘シーンの迫力はもちろんですが、なんと言っても「疾走シーン」が目を楽しませてくれます。
スタントに次ぐスタント。
これは「本人が実際になんの編集もせずに演じたもの」とわかっている上で是非観たいものです。

車の上を台も無くジャンプしたかと思えば、針金の小さな輪くぐり。
敵の肩から肩を飛び抜けて、走っている車の下に滑りこむ・・・
一人で観ていても「お~~~!!」と歓声をあげてしまいました。

ムエ演じるプマワーリー・ヨートガモンは少女時代の広末涼子のような眼差しのするどさと愛らしさを兼ね備えて一本筋の通った不良少女を好演。
ジョージ役ペットターイ・ウォンカムラオはティンの後を必死に真似しながら逃げ、でも失敗しちゃうというお笑い要素を持ち合わせていたりして存在感たっぷり。

トニーが殆どしゃべらないキャラで、サイドキャストにインパクトある個性派を揃えることで今回は作品キャラとしてはアクションだけに集中し充分いけたけれど、これから飛躍できるかどうかは演技もできる俳優になれるかどうかでしょう。

とにもかくにも、本物のムエタイと本物のスタントをじっくり堪能できる点で○です。

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公式サイト  http://www.mach-movie.jp/


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「ザ・グリッド」
あらすじ…ロンドン市内のホテルでサリンが散布されるという事件が発生。テロ対策担当責任者のマレン・ジャクソンは英国情報部のMI5のテロ対策局長のデレク・ジェニングスと、アメリカMI6のテロ対策局のエミリー・タトルと協力し、通称ムハンマドという男がテロの首謀者であることと、次のテロの標的がニューヨークの地下鉄であるという情報を掴む……。
マレン率いるFBIのテロ合同捜査班のマックス・カナリー、CIAの中東担当分析官のラザ・マイケルズをメンバーとする対テロ特別チームは地下鉄の爆破テロが起こると警戒するものの、裏をかかれ同時多発テロを成功させてしまう。それはまだまだテロの序章に過ぎなかった。


対テロ組織とテロリストとの攻防と言えば「24」シリーズが一番に浮かぶことでしょう。「24」でもテロリスト側から見た時間の流れを追っていてその点に関しては似ているとも言えます。
けれど、「ザ・グリッド」はテロリストへと変貌して行く男の過程までもしっかりと描かれていることに注目するものがあり、派手さは無いにしても、質のいいドラマです。

「1人を救うことは100人を救うことだ」とその信念から細々と診療所の仕事をする医師が怒りを抑えられずにテロリストへと変貌して行く。
そしてまた何不自由のない自動車販売店の息子が、父親への疑念からテロに加担していく。
その心情は今までのドラマでは描かれてこなかった部分で、
ともすると共感してしまいそうにさえなるのです。
「善」側の筈のエミリーが、愛する者を奪われムハンマドを射殺しそうになる・・・
普通の人間が「怒り」を胸に宿した時、誰しもがテロリストに陥る危険性を指摘していて、すごく考えさせられる描写でした。

一方でテロリストを追う側はまだ「9:11」事件の痛みを癒していない。そこから這い上がるにはテロリストを捕まえ、テロを未然に防ぐことしかないのです。事件を味わったものにしかわからない感情かもしれません。国として、一人の人間として、大義名分じゃない切迫感を感じます。

こういう作品には「恋愛」のストーリーは要らないと、大抵コメントするのですが、本作の場合は必要だったかなと思います。
大きく分けると2つの恋愛が描かれています。
双方とも幹部という立場にある2人の女性、マレンとエミリー。
エミリーは先にも記した理由で。
マレンは愛するものが国際的不正取引をしていると知ってとる行動。
それぞれが2人の性格を表現するもとして有効です。

3話(1話につき1時間半)のうち1話を観た段階では、肩書きのある大勢の登場人物が整理できずに混乱しましたが
2話に入った頃から理解できるようになり、ストーリーの流れもわかり安くなりました。
内容がいいだけに1話の登場人物をもう少しわかりやすく登場させて欲しかったですね。その方が始めからハマる作品になったはずです。

(WOWWOW放映作品です)

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